庵野秀明は樋口真嗣から映画を奪った・シンゴジラ簒奪劇のすべて。ジ・アート・オブ・シン・ゴジラを読む ジ・アート・オブ・シン・ゴジラはただのアートブックでも、映画制作を資料を並べながら解説する本でもない。ここには庵野秀明という異物がいかに映画スタッフから憎まれ、嫌われながら、それでもなお映画の現場を蹂躙していったかの記録が残されている。 この本は庵野秀明がいかにして現場の主導権を傍若無人に奪い取ったかのあまりにも赤裸々な記録なのだ。 そもそもシン・ゴジラ撮影現場での大混乱は庵野秀明自身も樋口真嗣やそのスタッフも庵野本人が撮影現場に出張ってくるとは誰も考えていなかったことにある。 「(庵野は)脚本とプリヴィズと編集だけやるから、現場は任せた」という話だった。-樋口真嗣監督(p482) しかしなぜか庵野は撮影現場につきっきりとなる。このことに騒然とする樋口組スタッフ。当たり前である。現場スタッフ
興行収入がすごいことになっていますね。シンゴジラと並べて語る向きも多いですが、ぼくは「メジャーな規模で公開するが、監督作品をみてきたオタクからすると大規模でえらいことになると不安になる」という意味で2作を見てました。そして実際に観て不安を抱いていたこと自体がチンケだったな、と思うに至るとこまで同じでした。これまでの監督作品と完全に構造が逆転しており、しかもそれで面白かったからです。 普通に主人公の表情が印象に残ってるだけで新鮮 まずびっくりするのは過去作品とキャラクターと背景美術のデザイン配分が逆転していることです。シンプルに主人公の瀧くんと三葉ちゃんたちがすごく表情豊かで、家族とも友達とも生き生きと接しているのがやけに新鮮です。なんてことないことなんですが、新海誠作品に限ってはこれまでをひっくり返すほどの出来事です。 というのも、あの過剰なほど色調の鮮やかさと淡さを強調させる背景美術を見
シンゴジラを観て以来、感想や考察などを漁っていましたが、どうにも自分が満足するレビューが見当たらないのでここで書きます。Twitterでネタバレはできないし、でも語りたいしで大変欲求不満なのです。時系列順に、思ったことを書いていきます。 冒頭、まず思ったのは、登場する政府関係者がはじめから真面目すぎないか?もちろん原因不明の海底トンネル崩落はそれなりに大事件ですが、これからの大参事の予兆である以上、演出的にもっと軽めに描写すべきだと思いました。はじめはなんてことないただの事故、それがだんだんとんでもない事態に発展していく。その落差を出すには、冒頭のキャラの態度をもっと気楽で能天気なものにしてもよかったのではと思うのです。 矢口がこの時点で巨大生物の可能性をやたら強く提言することに違和感があります。彼はネットの動画を一回見ただけで、他に何の根拠もないのに、強弁に巨大生物の可能性を主張します。
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