僕にとって統計を勉強する醍醐味は何と言っても日々の意思決定やキャリアに統計的考え方が生きる、というところでしょう。この醍醐味を少しでも多くの人に味わってもらうべく、統計のコンセプトと、それが人生にどう役立つかの事例をご紹介します。一部機械学習やコンピューターサイエンス、数学の考え方も混ぜてみました。 1. 平均と偏差 (mean and variance) 「A社とB社、どっちに就職しようかな。。A社は平均は低いかもだけど偏差が高いからちゃんと部署を選べばめっちゃ成長できるかも!」 平均の意味は皆さんご存知かと思います。偏差は偏差値に代表されるように、データのばらつき具合を言います。 例えば、学校を選ぶとき、周りの学生が優秀かどうかは大事な指標になるかと思いますが、平均的な能力値だけではなく、能力値の偏差(ばらつき)も見るべきです。なぜなら、学生の中で自分が関わることになるのは一握りである