私は非常に屈折していて、株主資本主義など、お金持ちに有利過ぎる社会システムを批判するのは、「お金持ちの人たちにも死んでほしくないから」だ。 私はいわゆる社会的成功者の人達から「弱者、低能力者は淘汰されてもしかたない、それが環境問題、エネルギー問題の解決にもなる」という発言を、違う場面で聞かされることが相次いだ。コロナの間はそれが下火になったが、コロナが下火になるとまたぞろこうした発言を耳にするようになった。 しかし、誰かのことを死んでもかまわない、殺されても仕方ないと考える思考法は、いずれ自らに跳ね返ってくる。それを歴史は教えてくれる。 戦前、資本家は労働者をバカにし、弱肉強食が世の習いと説いて、その人たちが淘汰されても仕方ない、という考え方をしていた。すると。 共産主義という、価値を転倒させた思考が支配的となり、むしろ資本家こそが有害無益な存在とされ、全財産を没収されたり、あるいは殺され