性社会・文化史(ジェンダー/セクシュアリティの歴史)の研究者としての活動、研究成果の一端、トランスジェンダーとしての日常と関心事を記していこうと思います。 11月7日(木) うん、たしかに、かわいい! ハイレベルだ。 一応、性別越境論の専門家なので、分析を加えてみよう。 私は、現代の若い男性の女装レベルの向上の理由を、次の5つに整理している。 (1) インターネットの普及による、女装に関する情報流通の増大 → それによる女装テクニックの向上 (2) 顔や体形の変化 → 三角顎、華奢な体格など男の子の身体が全体に女装向きの顔・体型に変化している (3) 社会環境の変化 → 身体のメンテナンスに気を遣う男の子が増え、日頃から女装に適した身体条件を整えることが可能になった (4) 女性が男の子の女装を受け入れるようになった → 女性のサポートによる化粧やコーディネートなど女装レベルの向上 (5)
はじめに なぜ、私たちは時として自他の不幸を望んでしまうのか。どうすれば、自他の幸福を望むことができるようになるのか。 虚淵玄は、株式会社ニトロプラスの取締役かつシナリオライターである。同社のデビュー作『Phantom』を手がけたのち『吸血殲鬼ヴェドゴニア』『鬼哭街』『沙耶の唄』そして『続・殺戮のジャンゴ』といったゲームシナリオを担当した。『白貌の伝道師』『アイゼンフリューゲル』といった小説や『リベリオン』の二次創作、さらに『ブラック・ラグーン』のノベライズなど活躍は多岐に渡っている。特に『ブラスレイター』『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS』『翠星のガルガンティア』といったTVアニメ作品の脚本・構成・原案などは若いファンの記憶にも新しいはずだ。かくいう私も、そうした未熟な視聴者のひとりである。 虚淵玄を語る上で欠かせないのは、いわゆるバッドエンド症候群の存在である。「心温ま
国宝を含む国の重要文化財が各地で所在不明になっていることがNHKの調査報道で明らかになりました。 その数は全国で76点に上り、文化財保護法で義務付けられた届け出をせずに、重要文化財が無断で売買されている実態も見えてきました。 “日本の宝”重要文化財の相次ぐ所在不明はいかにして明らかになっていったのか、報道局特別報道チームの板倉弘政記者がお伝えします。 旅館の和室に置かれた仏像の写真 「こんな写真がブローカーの間で出回っていますよ」。 取材のきっかけは、特別報道チームの清水將裕記者が入手した2枚の写真でした。 温泉旅館のような和室に無造作に置かれた2体の仏像。 11面の顔を持ち、無数の手でつえや鈴を持ってたたずむ仏像は、本来であれば寺院の本堂で目にするものだが、乱雑に座布団が積み上げられた和室に置かれた仏像の姿は異様なものでした。 その写真には「重要文化財指定書」まで添付されてい
帯には「誰かをバカにするマンガと思ったら大間違いだ!」という久保ミツロウ先生の力強いお言葉があるし、著者である渋谷直角氏はあとがきで「彼らに対して、こちらの何かの一つの価値観や上から目線をもって小馬鹿にしたり、それじゃダメだ、と断定して描いているのではなく」とはっきりと記していて、それはけっして嘘ではないのだろうけども、この作品を読んで感じたのは、やはり強烈な悪意、だった。小さな世界でもがくサブカル民を単に馬鹿にするのではなく、ある種の愛情をもって描いていることは、特攻の拓の天羽セロニアス時貞に匹敵するほど感動的な宮沢賢治使いをみても明らかなのだけど、散りばめられた固有名詞の群れからは、それを上回るほどの悪意を感じてしまう。 「バンプオブチキンと空の写真ばかりアップしているブロガーの恋」や「ダウンタウン以外のお笑い芸人を基本認めていないお笑いマニアの楽園」は、そもそもタイトルに固有名詞が入
コミュニケーションツールでしかないサブカル 渋谷直角のマンガ『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』(扶桑社/以下『ボサノヴァ女』)は、とても身も蓋もない内容だ。収録されている5つの短編には、音楽、お笑い、写真、雑誌(同人誌)など、“サブカル的なもの”を愛好する若い男女の悲喜こもごもが辛辣かつ直截に描かれている。 表題作のボサノヴァ女は、枕営業してまでも有名になろうとし、お笑いマニアの小太りの青年はファミレスでバイトをしながら周囲にお笑い的コミュニケーションを吹っかけ、ブロガー男子はおセンチな感傷を日々ブログにアップしつつ小太りの女と付き合い、ライター青年は文学フリマで売ってそうなミニコミの企画を有名ライターに持っていかれ、『TV Bros.』ファンの女性はこれまでの男性遍歴(2人)について語る。 この5編に共通するのは、必ず恋愛や性愛について言及されているこ
下記の人物の酒の肴、好物は何であったかを知りたい。 1.会津八一 2.堀部安兵衛 3.宮柊ニ 4.鈴木牧之 5.坂口安吾 6.河井継之助 7.小林虎三郎 8.徳川家康 9.伊藤博文 10.坂本竜馬 1.会津八一 モチ菓子、キンツバなど。 (1)『うまいもの No.34』うまいもの社 1959 p20~21「父と古町」(会津蘭子) 「甘いものでもモチ菓子なんかが好きで、何でもたべる人だった。」 「寒い時は「豆八」のキンツバが多かった。」 「三日月」へお汁粉をたべに行くこともあった。」 (2)『野の人会津八一』工藤美代子著 新潮社 2000(N911.1/A26) p58「今年は未だ当地の梨子は喰ひ申さず候へ共、味も頗る美味なるもの多しとの事にて候。」 (3)『会津八一短歌とその生涯』植田重雄著 文芸春秋 1969(N289/A26) p316~322「最晩年の生活点描」 「たいこ焼きを買って
4月13日夕方(現地時間)、ニューヨーク大学のゲーム大学院で、梅原大吾さんと、Seth Killianさんの対談が行われます。Seth Killianさんは元格闘ゲーマーで、カプコンで働いてたり、EVO(アメリカの有名ゲーム大会)の主催側でもあった人です。 NYにいたら絶対見に行きたかったなー。そろそろブログネタが枯渇し始めてて、新たなネタを仕入れたいという切実な理由も・・・ 二人とも格闘ゲームのプロフェッショナルだけど、話の内容はそれ以外のことにも触れるみたい。まっ、あたしの期待としては、ぜひ Killian氏にはビール片手に対談してほしいもんだよ。(意味わからない方はこちらのエントリを) 梅原さんに聞いたところ、「学校から講演・対談に呼ばれるのは今回のNYUが初めて」とのこと。つまり日本の大学・学校からは、まだ講演や対談に呼ばれたことがないらしい。 いかにもの話よね。京セラが創業期、日
中村伊知哉せんせから極論が出てきていて、ツッコミ待ちの状態になっていたので、こちらも極論で突っ込んでおきたいと思います。 日本のポップパワー発信10策 http://blogos.com/article/59692/ 一応は「やめてね」という話がメインなので、中村さんの話を全否定しているように見えるかもしれませんが、基本的な私の考え方は「アイデアを出すのは構わないけど、民間から出てきた自然発生的なアウトバウンドを支援するという話以上の関与を政策で行うのは望ましくないんじゃないか」という話です。 >[1] 主要国首脳会議、World Economic Forumその他海外首脳の集まる会議において、ポップカルチャー宣言を首相が表明するとともに、ポップカルチャー政策を一元的に推進する機関を設立し、民間から登用する長官が世界中を渡り歩く。 恥ずかしいからやめてください。 しかも、ポップカルチャー政
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