途中でえいや!と自ら清水の舞台から飛び降り(高さ12m,平均生存率5%程度)企画変更したので使わなくなった原稿を何回かにわけて投稿。 はじめに サブプライム問題以降をめぐる経済論戦 1 変貌したエコノミストたちとウェブ革命 90年代から続く「失われた15年」が一時期の眠りから再び覚醒し、日本経済は再び視界不良なデットゾーンへ突入していこうとしている。この視界不良は直接には米国のサブプライム問題に端を発する世界同時不況への危機感が引き起こしたものだといわれている。メディアなどで危機感が煽られるほど、経済学者やエコノミストそして政策当事者たちの間で経済論議が過熱していくのはすでにお馴染みの日常の光景であろう。その意味では19世紀の思想家エドモンド・バークが命名した「経済学者の時代」ほど、今日の日本社会を的確に表す言葉はないであろう。 ここでは日本の経済問題に関する様々な発言を、時代的には21世