経営者、本田圭佑――。 サッカー日本代表のエースにして、イタリアの名門・ACミランで背番号10を背負うプレーヤー。今回「日経ビジネス」では、このスポーツ界を牽引する男の特集を組んだ。一人の現役選手が、眼前にあるプレーだけでなく、サッカースクールやクラブ経営にも進出するという、これまであまり例を見ない道に進んでいる。ビジネスマンとしての覚悟、今後の成功のカギを握る米国への進出など、今回の取材ではいずれも興味深い発言を残した。 現在本田が描く野望や経営方針については3月7日号(こちら)に掲載しているが、本稿では起業家としてまた違う表情に迫っていく=文中敬称略。 本田は常々、選手としてもビジネスマンとしても、自分の武器は共通していると語る。 「僕はよく一人でツッパているように見られるけど、こう見えて組織をマネジメントすることが自分の特長だと思っている。サッカーとビジネスの組織論は似ているところが