文字が書かれたものとしては日本で最古となる5世紀終わりごろの古墳時代の須恵器が石川県能美市の古墳群の出土品から確認され、専門家は、文字の導入や普及の過程を知る貴重な資料として注目しています。 文字が確認されたのは、石川県能美市にある和田山古墳群で昭和52年に見つかった5世紀終わりごろの須恵器(すえき)のつぼと、高つきふたの2点で、市の教育委員会がおととしから再調査を行っていました。 いずれも竹串のような道具で表面を削って文字が書かれ、高さ15センチほどのつぼには時刻や方位を表すのに使われたえとの「ひつじ」に当たる「未」と読める漢字1字が外側に刻まれていました。 また、直径12センチほどのふたの表面には、縦書きで「二年」と読める漢字2文字が刻まれ、何らかの時を表すものとみられています。 これまで、文字が確認された須恵器は大阪府と滋賀県で見つかった6世紀ごろの2点しかなく、今回見つかった5世紀
廿五里(ついへいじ)(市原市)や、小食土(やさしど)町(千葉市緑区)、神々廻(ししば)(白井市)、新(しむら)(匝瑳市)――。千葉市稲毛区の西東(さいとう)秋男さん(74)が県内約1000か所の難読地名や珍しい地名を集めた本を出版した。西東さんは、「地名を通じ、地域の歴史や文化を再認識するきっかけになれば」と話している。(及川昭夫) 出版したのは「クイズで挑戦、地名の宝庫 千葉県の難読地名・珍しい地名」(筑波書房刊)。 西東さんは農林水産省OBで、食料経済学や食生活文化史の研究をしている。全国各地で「豆」のついた地名を調べるなど地名への関心が高く、数年前から研究の傍ら「珍しい地名が多い」と感じた千葉県の地名研究を始めた。 地図や郵便番号簿などで、「これは読めない」「珍しい」と思った地名を見つけると、図書館で歴史書や辞典などで由来を調べる。実際に現地を訪れ、地元の人に尋ねるなどフィールドワー
→紀伊國屋書店で購入 ハングルは15世紀という遅い時期に他の文字を十分研究した上で作られたので造字原理が非常に洗練されている上に、誕生の経緯を記した文書群が今日に伝わっている。南北朝鮮の人たちがいうような至上の文字だとか万能の文字だという自画自賛は別にしても、非常に興味深い文字であることは言うを待たない。 本書はハングル創製にあたって李朝第四代の王世宗が公布した『訓民正音』を現代の言語学というか現代思想の観点から読みとこうとする試みである。ハングルの言語学的考察としては姜信沆『ハングルの成立と歴史』があるが、その成果を踏まえながら漢字の世界と決別した「正音エクリチュール革命」としてハングルを考えようとしたらしい。 らしいと書いたのは本書でくりかえし語られる「驚き」には政治的レトリックがちらついていて、文字通りには受けとりにくいからである。 わたしがまず引っかかったのは北朝鮮を共和国と表記し
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碑文から採取された突厥文字の一部(右から左に向かって読む)。解読の結果、被葬者が故郷や部族との別れを惜しむ言葉が記されていた=大澤教授提供碑文を調査するモンゴル人の研究員ら=大澤教授提供碑文の発見場所 【編集委員・今井邦彦】8世紀中ごろのトルコ系遊牧民族「突厥(とっけつ)」の巨大な碑文をモンゴル東部の草原で発見した、と大阪大大学院の大澤孝教授(古代トルコ史)が16日発表した。中国の隋・唐の各帝国と時に対立し、時に結びながら中央アジアを支配した突厥の国家体制や制度を解明する貴重な史料となりそうだ。 大澤教授とモンゴル科学アカデミー考古学研究所は5月、ウランバートルの南東約400キロにあるデレゲルハーン山近郊のドンゴイン・シレーと呼ばれる遺跡で、それぞれ全長約4メートルと約3メートルの碑文の残片を発見した。計20行、2832文字の古代トルコ文字(突厥文字)が刻まれ、解読の結果、「我が家よ、
タイポグラフィの歴史を5分でダッと説明するストップモーションアニメ(上)が超クールと海外で注目を集めています。 製作したのはカナダのマクマスター大学でマルチメディアを専攻するベン・バレット=フォレスト(Ben Barrett-Forrest)さん(23)。3年目のアニメーション科目の課題でショートアニメを作れと言われて始めたら、ついつい凝ってしまったのだそう。 出身地ユーコンの地方紙はこう紹介してますよ。 「たぶん15~20時間もかければ合格だったと思います。それが始めたらとてもそんな時間じゃ終わらない、課題よりずっと手間かかるってすぐに気づいて。でも、それでもいいやって思ったんです」 結局バレット=フォレスト君は2ヶ月暗い部屋に篭って500ワットの電球で照らしてる熱い中、ダンボールくり貫いて作った292個の文字を並べて2500枚の静止画像を撮影し、そこからストップモーションビデオをつくっ
青銅器時代中期-原シナイ 前19-15世紀 ウガリット 前15世紀 原カナン 前14世紀 フェニキア 前11世紀 古ヘブライ 前10世紀 サマリア 前6世紀 アラム 前9世紀 ブラーフミー 前6世紀 (インド系) チベット 7世紀 クメール 7世紀 ジャワ 9世紀 他多数 ヘブライ 前3世紀 シリア 前2世紀 ナバテア 前2世紀 アラビア 4世紀 ペルシア 7世紀 ウルドゥ 11世紀 ターナ 18世紀 パフラヴィ 前2世紀 アヴェスタ 4世紀 ソグド 突厥 5世紀 ウイグル 8世紀 (契丹小字 10世紀) (女真小字 12世紀) モンゴル 13世紀 満洲 16世紀 シベ 20世紀 トド 17世紀 ワキンダラー 20世紀 ギリシア 前9世紀 エトルリア 前8世紀 ラテン 前7世紀 ルーン 2世紀 オガム 4世紀 ゴート 4世紀 コプト 300年 グルジア 4世紀 アルメニア 405年 グラゴ
平安時代の貴族の邸宅跡(京都市中京区)から出土した9世紀後半(平安時代前期)の土器片約20点に、平仮名が墨書されているのが見つかり、京都市埋蔵文化財研究所が28日、発表した。10世紀に成立したとされていた平仮名が、9世紀後半に確立していたことを示す史料で、専門家は「今後の日本語研究の基準となる希有(けう)な発見」としている。 墨書土器が見つかったのは、右大臣、藤原良相(よしみ)(813~867年)の邸宅跡。同時期の平仮名は、富山県や宮城県などでも断片的に見つかっているが、今回は出土量も多く、平安京跡でまとまって見つかったのは初めて。 仮名は9世紀以降、1音に1字を当てる万葉仮名、万葉仮名の草書体を用いた草仮名、そして平仮名の順に移行するとされる。今回の発見で、10世紀といわれていた平仮名の確立が約50年さかのぼることになる。 土器には、百文字を超える平仮名が墨で記され、1ミリ前後の細かな文
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