ハフポスト日本版ニュースエディター 特集「#だからひとりが好き」ディレクター News Editor, HuffPost Japan 7th December 1941: The USS Arizona sinking in a cloud of smoke after the Japanese attack on Pearl Harbor during World War II, Hawaii. (Photo by Hulton Archive/Getty Images)
もしも企業が、業界最高の人材を集めながら、業界最低の業績しか出せないことに気付いたなら、企業は直ちに経営の在り方を抜本的に見直すに違いない。さもなくば、従業員たちは安い給料に不満を募らせて職場を去り、その会社の経営は立ち行かなくなるからだ。ところが、日本は、先進国で最高の人材を持ちながら、先進国で最低の労働生産性しか出せていないという最悪のシステムを長期にわたって放置し続けている。日本人は国内の待遇が悪くても海外にはなかなか逃げないし、日本は経済大国であるため簡単には破綻しないから、政治家たちはあまり深刻にはとらえていない。しかし、私たちは、この情けない状況を変えるために努力しなければならない。 1. 日本のパラドックス日本人は、基礎的学力は高いにもかかわらず、労働生産性が低い。これは日本のパラドックスとでもいうべき不思議な現象である。人的資源のポテンシャルが高い以上、問題は素材の質ではな
■両親の教え 子供の頃、父親に、『理屈を言うな!』と怒られたことが何度かある。ずっと忘れていたのだが、最近になってふと思い出して以来、気になってしかたがない。今でもこんな怒り方、しかり方をする人はいるのだろうか。私の父親世代だけではなく、私が学生時代には少なくとも大学の体育会系のサークルではこの種の物言いは少なくなかったと記憶するが、最近ではどうなんだろう。かたや母親は、『議論で相手を論破するようなことは決してやってはいけない』と何度も私を諭したことを覚えている。理屈で勝っても、こちらが正しければ正しいほど相手に遺恨が残る。そんなやり方では相手は納得して自分の理屈に従ってくれるようにはならないというのだ。 ■刷り込まれる日本の常識 まがりなりにも学校では科学を学び、近代社会のルールに則った議論やそれに基づく民主主義についても学んでいる最中だった。日本でも個人と個人がどんどん意見を戦わせて、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く