食事や運動量などの生活情報から、家庭血圧などのバイタルデータ、代謝情報、そして遺伝(ゲノム)情報まで。広範なデータを網羅的に解析することで見えてくるものは何か――。 NTTドコモは今、こんなテーマを掲げた野心的な研究に取り組んでいる。パートナーは、東日本大震災の復興事業として大規模コホート研究を進める、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)である。両者は2014年11月、妊婦に特有な疾患の発症メカニズムの解明や早期発見・予防法の確立に向けた共同研究を開始した(関連記事1)。 このプロジェクトでは、宮城県の300人規模の妊婦を対象に、生活情報とバイタルデータ、血中タンパク質などの体内物質、ゲノム情報を組み合わせた網羅的解析を行う。ゲノムや体内物質の解析をToMMoが担い、NTTドコモはヘルスケア機器からスマートフォンを介してデータを収集・管理するプラットフォームを提供する。