児童ポルノ規制を検討している大阪府の青少年問題協議会(座長=野口克海・大阪教育大監事)は26日、18歳未満の子どもが水着や下着姿などで「扇情的な」ポーズをとる写真や映像を、「子どもの性的虐待の記録」と定義する答申を橋下徹知事に提出した。知事はこうした写真や映像を規制する条例改正案を2月府議会に提出する方針。写される子ども側の立場に立って「虐待」と位置づける条例が可決されれば、全国初となる。 答申は、児童ポルノを「性欲を興奮させ、または刺激するもの」と定義している児童買春・児童ポルノ禁止法について、「見る側の視点」であり、扇情的なポーズの映像などを規制できていない、と指摘。被写体にされる子どもを守る観点から、こうした映像を「性的虐待」と位置づけ、出版物やDVDなどを製造、販売、所持しないよう努力する義務を求めた。今後、「扇情的な」の定義について専門家らと協議して詰める。罰則を設けるかどうか