子ども達が学校に入学してから行われる健康診断も、昔から行われている身長・体重・胸囲・坐高などの測定、内科健診・眼科・耳鼻科・歯科などの診察に加え、最近は検尿、心臓健診などいろんなものが増えてきているそうです。これらの入学してから行われる健診とは別に、毎年10,11月の2ヶ月間、翌春に小学校への入学が予定されている子どもに行われる就学時健康診断(以下「就学時健診」と呼ぶ)と呼ばれるものがあります。しかし、この就学時健診にはいくつかの問題があることは、あまり知られていない。 ひとつは、その目的が、普通の学校教育についていけるかどうかを、教育委員会が判定するところにあります。 本来、学校の役割とは、子どもを健やかに、賢く成長させることにありますが、就学時健診によって、なんらかの理由や原因で心身にハンディを負う子どもには、普通の学校や学級への入学をゆるさず、特別な学校や学級への振り分けをす