太宰治生誕110周年の2019年、代表作の1つである「人間失格」を原案としたアニメ映画「HUMAN LOST 人間失格」が公開されることになりました。「昭和111年、僕は人間を失格しました。」というキャッチコピーの時点で、原案とはかなり離れた作品であることがうかがえますが、この作品はどのようにして生み出されたのか、そしてどんな苦労を経て完成したのか、監督の木﨑文智さんと、ストーリー原案・脚本の冲方丁さんに話をうかがう機会があったので、疑問質問を束にしてぶつけてきました。 劇場アニメーション映画「HUMAN LOST 人間失格」公式サイト https://human-lost.jp/ 公式パンフレット用取材などで多忙な中、インタビューに応じてくれた木﨑監督と冲方さん。 ◆「『人間失格』でSFダークヒーローものをやりたい」という企画立ち上げ GIGAZINE(以下、G): 本作は、太宰治の生誕