パンにかかわる人たちが怒っている。2018年度から使われる小学校1年の道徳の教科書で、教材として登場する「パン屋」が「和菓子屋」に差し替えられた。文部科学省の検定で教科書に「物言い」が付き、出版社が修正したためだ。同省は「伝統文化の尊重や郷土愛などに関する点が足りなかった」と説明する。パンは伝統文化ではないのか――。 「こんな失礼な話はない」。全国約1500のパン製造業者が加盟する全日本パン協同組合連合会(東京)の西川隆雄会長(74)は憤る。加盟社の多くは学校給食のパンを製造する。「赤字が出ても『子どもたちの給食は守らないと』と頑張っている経営者もいる。その学校の教科書でなぜこんな扱いをされるのか」。連合会は近く文科省に抗議する予定だ。 今回の検定では、東京書籍の教科書の「にちようびのさんぽみち」という教材で、パン屋のイラストや記述が、和菓子のイラストや和菓子屋に関する記述に変わった。 パ
カスガ @kasuga391 こういう姑息な言い換えにイラッとくるのは、パンや和菓子をただの「交換可能な西洋/日本っぽい記号」としか考えてない態度が透けて見えるからだと思う。そこにはどちらの食文化への敬意もない。 asahi.com/articles/ASK3P… 2017-03-25 15:56:51 リンク 朝日新聞デジタル パン屋「郷土愛不足」で和菓子屋に 道徳の教科書検定:朝日新聞デジタル 初めての小学校道徳の教科書検定が終わり、8社の24点66冊が出そろった。本来、「考え、議論する」を掲げたはずなのに、文部科学省が検定過程で付けた数々の意見からは、教科書作りに積極的に関与しようとする… 531 users 6792
教員は本当に忙しい 2016年に文科省が実施した公立小中学校教員の「教員勤務実態調査」の結果は社会に大きな衝撃を与えた。 中でも最も注目されたのは、過労死ラインを超える週20時間以上の残業をしている教員は小学校教諭で33.5%、中学校教諭で57.6%に上るという事実だった。この調査では自宅に持ち帰って仕事をする時間は含まれておらず、それを加えれば残業時間はもっと多いと推察できる。 だが、教員の多忙さはこの時期に始まったものではない。先の調査は2006年の調査結果を参照し発展的に行われている。2006年の調査とは、文科省の委託を受けて東京大学とベネッセ教育総合研究所が行った「教員勤務実態調査(小中学校)」であり、ここでは7月31日から8月27日の約1カ月を除く勤務日において、小学校教諭で1日1時間30分から2時間程度、中学校教諭は2時間10分から30分残業していることが判明した。文科省は月に
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初めての小学校道徳の教科書検定が終わり、8社の24点66冊が出そろった。本来、「考え、議論する」を掲げたはずなのに、文部科学省が検定過程で付けた数々の意見からは、教科書作りに積極的に関与しようとする姿勢が浮き彫りになった。高校の地理歴史や公民の教科書でも、集団的自衛権や南京大虐殺などの記述が、文科省の指摘に従って横並びになった。 「しょうぼうだんのおじさん」という題材で、登場人物のパン屋の「おじさん」とタイトルを「おじいさん」に変え、挿絵も高齢の男性風に(東京書籍、小4)▽「にちようびのさんぽみち」という教材で登場する「パン屋」を「和菓子屋」に(同、小1)▽「大すき、わたしたちの町」と題して町を探検する話題で、アスレチックの遊具で遊ぶ公園を、和楽器を売る店に差し替え(学研教育みらい、小1)――。 いずれも文科省が、道徳教科書の検定で「学習指導要領の示す内容に照らして、扱いが不適切」と指摘し
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