『乱暴と待機』『パンドラの匣』の冨永昌敬監督の最新作、アニメ「鉄腕アトム」の音響を務めた伝説の音響デザイナー・大野松雄を追ったドキュメンタリー映画『アトムの足音が聞こえる』。 2011年5月中旬よりユーロスペースほか全国順次公開
前回告知の講演会、授業時間を過ぎ、7時くらいまで続いたが、盛況であった。ある小説を映画化するに際して、何が切り捨てられるか、その切り捨てられたところに原作のどれだけの面白さがあるか、といったことを具体的に考えさせられるお話であった。たとえば小説『予告された殺人の記録』には殺されたサンティアーゴ・ナサールを始めとしてアラブ人社会が前提されているのだが、それが映画では隠蔽されていることなど。久しぶりに観て驚いたのだが、そもそもナサールNazaharという苗字自体がNasarと書き換えられている。 金曜日はゼミの学生たちと納会。その間に注文していた本が届いた。 小谷充『市川崑のタイポグラフィ——「犬神家の一族」の明朝体研究』(水曜社、2010) タイトルを読むだけでこれがいかに特異な本かわかるというものだ。「デザイン言語による映画評論の可能性を見出す」(16ページ)ことを目指した野心作。 映画冒
あらすじ イギリスの片田舎に住む11歳の少年・ウィル。厳格な戒律を守るプリマス同胞協会である彼の家庭では、テレビも見てはダメ、フィクションの小説もダメ。ポップスも禁止、新聞、スポーツ観戦、ラジオ、芸術、もちろんアクション映画なんて禁止中の禁止事項だ。そんなウィルは、偶然クラスのいじめっ子・カーターと出会い、ある日突然、彼の家で『ランボー』を見てしまう。初めて見るテレビ、初めて見る映画、はじめて見るランボー! すっかりランボーの虜になってしまったウィルは、放課後になると“プチ・ランボー”に変身して、カーターの映画製作に協力するのだった。ところが不慮の事故が起こり、ウィルは入院する羽目に…。映画『ランボー』に憧れた11歳の少年が繰り広げる、とびきりポップなコメディ。『銀河ヒッチハイク・ガイド』のガース・ジェニングスの長編映画2作目。
はじめに最近クリエイター志望の若者と話す機会が多いのだけれど、そこで気づかされるのは、彼らの中に過去の映画(特に80年代以前の作品)を見たことのあるという人が、驚くほど少ないことだ。例えば「キューブリックをどう思う?」と聞くと、「キューブリックって誰ですか?」という答えが返ってくる。「デ・ニーロの映画で何が一番好き?」と聞くと、「見たことがありません」と言われてしまう。「ではきみは、昔の映画を見たことがあるの?」と聞くと、たいていが「テレビでやっていたものくらいなら……」という答えしか返ってこない。 今の若い人の間では、映画を体系的にとらえようという人は少ないようだ。見るのは専ら近年の話題作ばかりで、歴史を辿ってみたり、系譜をひもといてジャンルごと理解しようとする人はほとんどいない。これは、ちょっと由々しき問題だと思わされた。映画は、もう長いこと(20世紀の早い時期から)エンターテインメン
ラブソングができるまで Music and Lyrics 2007年 アメリカ (C) 2007 Warner Bros.Entertainment Inc. All rights reserved. ヒュー・グラントXドリュー・バリモア ラブコメ黄金コンビの初共演で贈る王道のロマンティック・コメディ! “時代を彩るポップ・ミュージックのセレクションが完璧!この感覚はクセになる。” - Dan Jewel, LIFE & STYLE WEEKLY 一世を風靡した80年代は遠く去り、いまや、往年の“ギャル”たち相手にイベントを賑わせるしかない元ポップスターのアレックス・フレッチャー。彼のもとへ若者に絶大な人気のカリスマ歌姫コーラから、新曲を提供してほしいという依頼が舞い込み、ついに返り咲きのチャンスが訪れた。とはいえ、アレックスの作曲の才能は長いあいだ放ったらかしにされ
これは以下の日記の続きです。 →『火垂るの墓』は宮崎勤事件と関連して見たような記憶があった で、とても重要なことですが、ぼくの前回の日記は高畑勲監督のメッセージを読み間違えていました、すみません。 ということで、1988年5月号アニメージュに掲載された、高畑勲監督の言葉を全文引用します。p46-47。太字は引用者によるものです。 反時代的だった清太と節子の生活 映画「火垂るの墓」は、昭和20年、空襲によって母を喪い、家を失った兄妹、清太と節子のふたりだけの生活を中心にすえている。この楽しくも、また哀しい”家庭生活”について、高畑勲監督にうかがった。 最小単位の”家庭” 清太14歳、節子4歳。戦時下の日本ではやや恵まれた家庭に育ったと思われるふたりは、空襲によって母をなくし、親類の家にも居づらくなり、壕でふたりだけの生活をはじめる。それは節子の死によって終わりを告げるのだが、この映画は、その
先のエントリで最近の火垂るの墓に対する米国Amazonのレビューを複数紹介したが、ついでに今までに最も参考になると評価されたレビューもまとめて紹介したい。米国Amazonにおけるあらゆる商品の中で最多(注:2009年現在では既に最多ではない)のレビュー数556を誇る『火垂るの墓』のレビューの中から、"Most Helpful First"でソートした結果の最上位のレビューである。 270 人中、258人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 アニメをあらゆるメディアの中でも最も悲しいカタチに昇華させた, 2004/1/11 By Ian Krupnick (Colorado Springs, Colorado United States) 通常、私は映画で泣くことはありません。私は一粒か二粒の涙を落とすことになるような映画が好きです。ところが『火垂るの墓』はそのようなレベ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く