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マイナンバーカード(個人番号カード)の交付に使う「カード管理システム」の障害について、システムを運営している地方公共団体情報システム機構(J-LIS)は2016年4月27日、障害原因を特定したと公表した。 公表内容によると、2016年1月にカード管理システム内の「住基ネット中継サーバー」内の障害によって、市区町村の統合端末から接続できない状態が起きた原因は2つある(図1)。
日本航空(JAL)は2016年4月6日、4月1日に発生した重量管理システムの障害について公表した。開発元から適用されたパッチの中に、キャッシュの排他制御を追加する設計変更があり、もともと実装されていたディスクの排他制御との間でデッドロックが発生したことが引き金になった。 システムはルフトハンザ子会社製 問題となった重量管理システムは、独航空大手Lufthansaの子会社である独Lufthansa Systems(LHS)製の「NetLine/Load」。乗客の人数や座席配置、貨物や燃料の量を基に重心を計算し、貨物の最適な搭載位置を算出して指示を出す役割を担う。JALのほか独LufthansaやカナダのAir Canadaなどが導入している。JALの場合、サーバーは東京都内のJAL拠点にあり、主要9空港からアクセスして業務に使っている。 JALは自社開発の重量管理システムをメインフレーム上で
大型のシステム障害の詳細が見えてきた。全日本空輸(ANA)が2016年3月22日に起こした国内線旅客システム「able-D(エーブルディ、以下では便宜上開発コード名のANACore:アナコアと称す)」のシステム障害では全国49の空港で搭乗手続きができなくなり、ANAと提携航空会社5社の合計で719便、7万2100人以上に影響を及ぼした。インターネットや予約センターでの予約などもできなかった。 ANAは障害発生から8日後の3月30日に経緯や原因を公表、さらに4月11日に弊誌のメール取材に応じ、一段詳しい真相が判明した。 4台のSuperdomeをRACでクラスタリング 今回のシステム障害の中身は3月20日のニュースで報じた通り、4台のデータベース(DB)サーバーが停止したというもの(関連記事:ANAシステム障害の原因判明、シスコ製スイッチの「世界初のバグ」でDBサーバーがダウン)。今回、弊誌
同期処理が失敗した原因は、4台をつなぐスイッチの不具合。具体的には、スイッチが故障状態であるにもかからず、故障を知らせる「故障シグナル」を発信しなかった。国内線システムは故障シグナルを検知するとスイッチを予備機に切り替えるが、今回はその機能そのものを作動できなかった。 スイッチは完全に停止したわけではなく、「不安定ながらも動作していたようだ」(同)。そのため、DBサーバー間の同期は順次失敗し、停止していったと見られる。 ANA広報によると、スイッチは米シスコシステムズ製「Catalyst 4948E」という。「2010年6月の発売開始以降、世界で4万3000台、うち日本で8700台を販売しているが、今回の不具合は初めての事象と聞いている」(ANA広報)。なぜ「故障シグナル」が発信できなかったかは分かっていない。 1台での縮退運転を決断 4台の完全停止から37分後、ANAは1台のDBサーバー
3月は確定申告のシーズン。筆者も青色申告、地方税の申告手続きを進めていたが、地方税の電子申告システム「eLTAX(エルタックス)」について調べていたところ、目を疑うような予告がトップページに掲示されていた。 従来、eLTAXの新規利用手続きを行うためにはオラクルが提供するJavaのアプリケーション実行環境が必要だった。ところが、2016年3月14日からはマイクロソフトの提供するActiveXコントロールへと変更されるという、時代に逆行するような告知がされていたのである。 「開発元が放棄した技術を新規採用」 現在は、多様なコンピュータ(スマートフォンやタブレット、パソコンなどが、それぞれ異なる基本ソフトで動作)が混在しているのが当たり前。インターネットで結びつきながら、さまざまなコンピュータが動作している。ところが、今回採用するActiveXコントロールはWindows上の、Internet
写真はローソン公式サイトより 「誤発注してしまい大量の商品が納入された。助けて」――ネットに拡散されるや購入希望者が集まりなんとか売り切ることができたという話を時々見かける。善意か興味本位かはさておき、あらためてネットの力が分かるほっこりした話だ。 3月9日、兵庫県明石市のローソンでコーヒー牛乳を9本のつもりが900本発注してしまい半額で販売しているとの情報が拡散された。過去にはコンビニ以外にも学校の購買部や生協などでミルクティや焼きプリン、ポッキーなどの誤発注がSNSで拡散されあっという間に無くなったと話題になっている。 だが、果たしてこうした誤発注はありえるのだろうか? 5個や10個ならまだしも通常時の100倍の数が発注されればシステム上なにかしらアラートなりエラーが出るのではないか? 拡散された誤発注に関するツイートにもリプライで疑問を呈する声があった。 ローソンに取材するとシステム
全国民に12桁の番号を割り当てるマイナンバーカードをめぐるシステムが危機に直面している。カードを発行する地方公共団体情報システム機構のサーバーで原因不明のシステム障害が1カ月以上にわたり1日に1回のペースで発生していることが1日、判明。1月25日までの約2週間に6回発生した公表済みの障害以降も続いていた。機構は、原因不明の障害を起こした既存サーバー2台の欠陥を知りながら追加導入した同機種3台全てに障害が発生したが、リスクを抱えた運用を続ける構えだ。 機構によると、1月26日から2月29日までに、カード作成のための「中継サーバー」のデータ処理が、平均で1日1回遅滞する障害が発生。カード交付に必要な情報を自治体に伝達できなくなった。そのたびに再起動を繰り返し毎回数分間サーバーの機能が停止した。1月末には1日に3回も障害が発生したことがあった。 結局、1月25、28、2月5日に追加導入した3
こんにちは、らくからちゃです。 先日、こんな記事を読みました。 いやあ、色々と大変そうですね・・・。 こういったシステム開発をしていて、お客様によく言われるのは『え、こんなちょっとしたことなのにそんなに係るの!?』ということ。 うーん、お客さんが言っているのは確かにちょっとしたことなんですよね。でも、ちょっとしたことだとしても、それを会社としてしようとするとなんやかんやで色々とお金がかかってしまうのです。 会社によって考え方は違うかもしれませんが、システム開発に必要なおかねは、 作業時間✕人件費+経費+営業費+利益 です。個人が趣味でやるのであればとにかく、色んな費用が発生するんですね。今日はそのへんの話を、愚痴も兼ねて書いてみたいと思います。 作業時間 まずはシステム開発にかかる作業時間。システム屋の間では『工数』なんていったりしますが、プログラムを作るといっても、かかる時間はプログラム
鉄道ファンの筆者が“2015年最後のビッグイベント”として注目していたことがあった。11月30日。東日本旅客鉄道(JR東日本)山手線の新型電車「E235系」(写真1)の営業運転開始である。 E235系は山手線の現行車両で2002年から導入された「E231系」を置き換える計画で開発された新型車両だ。山手線では13年ぶりの新型車両投入になる。 デザインは奥山清行氏が監修した。伊フェラーリのスポーツカーなどを手掛けた世界的工業デザイナーで、鉄道車両では北陸新幹線「E7/W7系」なども手掛けた人物だ。従来の通勤電車にはない斬新な内装が特徴(写真2)。「中吊り広告」を液晶ディスプレイに置き換えることで、広々とした車内空間になっている(写真3、関連記事:JR東日本が新型E235系電車発表、山手線トレインネットと電子広告を標準搭載)。
最近『ユーザー目線』という言葉をブログ記事でよく見ます。言葉自体は太古の昔からあったわけですが、正直僕はこの言葉がよくわかりません。ユーザー目線って、なんかふわっとして意味不明じゃないですかね?ユーザー目線で考えるのは悪くないけどユーザー目線になるのはよくないというか、なんかよくわかんない微妙な言葉だと思います。 と言っても、最初からこんなことを考えていたわけではありません。なぜこんな考えになったかというと、新卒の時ユーザー目線の認識を間違えて見事に大失敗したからです。具体的に言うと、システムの速度を改善して1時間から10分にしたら上司に怒られたんですね。今回は、ちょっと当時の失敗を思い出しながら自分の思考を整理してみようと思います。主観100%になりますが悪しからず。 1.とりあえず全力だった新卒の僕 「この機能遅くてお客さん困ってるからいい感じにしといて」 パッケージベンダーのエンジニ
嵐のコンサート日程と開催場所が発表された後、会場近くのビジネスホテルが部屋数を大幅に超える予約を受け付けてしまったトラブルが、5月3日に報じられました。インターネットでの予約申し込みが殺到したとのことです。セキュリティーコンサルタントの徳丸浩さんはニュースを受け、トラブルが再現する宿泊予約システムを題材としたブログ記事を、5月7日(木)に公開しました。解説の分かりやすさから、はてなブックマークでも盛り上がりを見せました。 ▽ 嵐のコンサートがあるとダブルブッキングしてしまうホテル予約システムを作ってみた | 徳丸浩の日記 ▽ 203室のホテルなのに「予約」数千件 嵐公演で殺到か:朝日新聞デジタル 徳丸さんはホテルの多重予約が発生してしまった理由について、宿泊予約システムで「排他制御」が十分でなかったという仮説を立てました。排他制御とは、ファイルやデータを複数人で更新する際に整合性が保てるよ
部屋数が200余りの仙台市のホテルで、6日間に数千件の宿泊予約を受け付けてしまうトラブルがありました。ホテルでは人気グループ「嵐」のコンサートに伴い、予約が殺到したことによるシステム障害とみて、予約した人全員に事情を説明したうえで謝罪しています。 ホテルによりますと部屋数が203室のところに、9月18日から23日までの6日間で数千件の予約が入っていることに1日、従業員が気付いたということです。 ホテルが調べたところ、インターネットで宿泊予約を行えるサイトで通常であれば、予約がいっぱいになると、自動的に「満室」を示す表示が出て、それ以上予約を受け付けない仕組みになっていますが、今回は満室になっても宿泊の予約を受け続けてしまったということです。 ホテルによりますと1日、人気グループ「嵐」が宮城県利府町で9月にコンサートを開くことを発表したあと予約が殺到し、数千件の予約を受け付けた期間もコンサー
2014年3月20日、バチカン市国の公式プレスルーム「サラ・スタンパ」で記者会見が開かれ、同国がある契約に調印したことが発表された(写真1)。契約書の署名者は、ジャン=ルイ・ブルーゲス バチカンローマカトリック教会記録・図書担当大司教とNTTデータの岩本敏男代表取締役社長だ(写真2)。会見には、バチカン図書館のチェーザレ・パッシーニ館長、NTTデータの岩井利夫常務執行役員公共システム事業本部長などが列席した。 右から、チェーザレ・パッシーニバチカン図書館長、フェデリコ・ロンバルディバチカン市国公式プレスルーム担当、ジャン=ルイ・ブルーゲスバチカンローマカトリック教会記録・図書担当大司教、NTTデータの岩本敏男代表取締役社長、NTT DATA EMEAのパトリツィオ・マペリCEO(最高経営責任者)、NTTデータの岩井利夫常務執行役員公共システム事業本部長。
2016年にスタートするマイナンバー制度を活用し、国民にITの利便を実感していただくことが必要であります。健康保険証などのカード類を個人番号カードに一元化し、カード一枚で身近なサービスを受けられる「ワンカード化」、電気・水道等の公共サービスの手続を一度にまとめて行える「ワンストップ化」を2020年を目途に実現することとし、具体化に向けた作業を加速していただきたいと思います。 本日の資料2-1によれば、「具体化に向けた」追加作業は以下のとおり。 「行政分野におけるオープンな利用環境の整備に向けたアクションプラン」(平成26年4 月各府省CIO連絡会議決定)を踏まえ、官民間の情報交換を円滑に行うための文字情報等の情報基盤の標準化・共通化等を推進「オンライン手続の利便性向上に向けた改善方針」(平成26年4月各府省CIO連絡会議決定)を踏まえ、オンライン手続の利便性向上に向けた取組を推進本人認証を
「素晴らしいご提案ですね」と、ある製造業のシステム部長は唸った。その企業はグローバル展開の強化に向けて、SCM(サプライチェーン管理)関連で新たなシステムを導入しようとしていた。この分野でのシステム構築に多くの実績があるSIerに提案を依頼したところ、このSIerはまさに唸るような提案を出してきたのだ・・・。 あらかじめ断っておく、これから始まる“悲劇”は実話ではない。ただし架空の話でもない。複数のITベンダーの営業担当者やユーザー企業のシステム部長らから聞いた話を基に組み立てたストーリーである。だが、ここまで劇的な展開ではないとしても、特に大企業がやってしまう“人でなしの所業”とその結果生じるトラブルには思い当たる読者も多いはずだ。 さて、この製造業のシステム部長がSIerの提案を評価したのは、単にその内容が素晴らしいからだけではなかった。彼らが2カ月かけて経営層や事業部門に対して行った
【AFP=時事】英国で、英語の文法をめぐる奇妙なバトルが繰り広げられている。交通標識から「アポストロフィー」を省略したい地方議会と、それを止めようとする英語愛好家たちの闘いだ。 英国の正しい英語守る「クイーンズ・イングリッシュ協会」、解散へ バトルの波は今、大学の街ケンブリッジ(Cambridge)に押し寄せている。たとえば「キングズ・ロード」の標識は、「King's Road」から「Kings Road」に変えられた。 しかしケンブリッジ市はこの方針の撤回を余儀なくされた。何者かが夜中にマジックでアポストロフィーを書き込むゲリラ運動を始めたためだ。 地方政府が句読点を省略し始めたのは、中央政府から救急医療サービスのためにと、勧告があったためとみられる。 今年、ぜんそくを患っていた10代の子が、アポストロフィーのせいで救急車が違う住所に向かったために死亡した。 ケンブリッジ市議会
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