避難所での生活が長引くと、全身の機能が低下する「生活不活発病」になる人が増えるおそれがあるとして、専門家は、身の回りのことを自分で行うなど、意識して体を動かすよう注意を呼びかけています。 一連の地震で、熊本県と大分県では多くの人が避難所での生活を余儀なくされ、生活不活発病になる人が増えるおそれがあるとして、厚生労働省や各地の自治体はチラシを配り、注意を呼びかけています。 この中では避難生活で気をつける点を挙げ、横にならずになるべく座って過ごすことや、避難所で楽しみや役割を持つこと、さらには「安静第一」と思い込まず、活動することを勧めています。 生活不活発病に詳しい産業技術総合研究所の大川弥生研究員は、「避難所では被災者を気遣って、支援する側が掃除や炊事など何でも手伝ってしまう傾向がある。なるべく自分で身の回りのことを行い、意識して体を動かすようにしてほしい」と話しています。