ロケットによる宇宙への輸送サービスの実現を目指す民間の宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズは2023年12月7日、牛のふん尿から製造した液化バイオメタン(LBM)を使ったロケット燃料のエンジン燃焼実験に成功したと発表した。LBMのエンジン燃焼試験については欧州宇宙機関(ESA)が実施を公表しているが、民間ロケット会社では世界初となる。 実験が行われたのは北海道大樹町の商業宇宙港、北海道スペースポート(HOSPO)の試験施設で、報道陣にも公開された。 エンジンは、小型人工衛星打上げロケット「ZERO」に搭載する「COSMOS(コスモス)」で、東京大学との共同研究などで自社開発した。また、LBMは、産業ガス大手のエア・ウォーター北海道が大樹町のある十勝地区の牧場などから出た牛のふん尿を発酵させるなどして製造した。 エア・ウォーター北海道は、牛のふん尿から発生するバイオガスを、液化天然ガス
» 【電気代ゼロ】電気の通ってない家に「ソーラーパネル」と「ポータブル電源」で光を灯してみたら… / 100万円の古民家:第24話 特集 ずっと電気が欲しかった。 夏の間は問題ないが、秋も深まるこの時期になると、日が沈むのが早くて午後3時ごろには古民家2階は真っ暗に。 もうかれこれ4日目となる「天井ブチ抜き作業」であるが、これでは仕事もはかどらない。 ということで、自力で電気を引いてみた! とはいえ私も素人。もちろん本格的な電気工事をしたわけではない。 災害用に購入したけど全く使っていなかった「ポータブル電源」と「ソーラーパネル」を再活用しようという魂胆である。 ちなみに使用する機器の詳細は、「BALDR」というメーカーのポータブル電源(購入当時19800円)とソーラーパネル(購入当時27800円)だ。 まずは日当たりの良い屋根にソーラーパネルを敷きまして、 ズリ落ちないように針金でガッチ
豪ロイヤルメルボルン工科(RMIT)大学の研究チームが、リチウムイオン電池などの二次電池技術に代わる、プロトン電池を開発した。すでに、同技術に関して国際特許を取得しており、安全で手頃な価格の環境に優しいエネルギー貯蔵技術を提供できるとしている。 国際合意されている2030年までの温室効果ガス削減目標達成には、世界の再生可能エネルギーシステムへの移行が不可欠であるため、低コストで環境負荷の少ない蓄電システム開発が必要とされる。 今回開発したプロトン電池は、水電解と燃料電池反応が同一のセルで生じる可逆セルと、水素貯蔵電極を組み合わせたシステムだ。充電時には、水は酸素ガスと水素イオンに分解され、水素イオンは水素側の炭素電極に貯蔵される。放電時には、燃料電池のように働き、炭素電極から水素イオンが酸素極に移動して酸素ガスと反応し電気と水を生成する。燃料電池と異なり、高圧下で水素ガスを貯蔵し、再び水素
大成建設、埼玉大学、中部大学、かずさDNA研究所の4社は、外来遺伝子を導入することなく、燃料物質である“油”を細胞外に生産する微細藻類の作製に世界で初めて成功した。 大成建設、埼玉大学、中部大学、かずさDNA研究所の4社は2023年4月12日、外来遺伝子を導入することなく、燃料物質である“油”を細胞外に生産する微細藻類の作製に世界で初めて成功したと発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」の下で開発したものだ。 微細藻類の一種である「シアノバクテリア(Synechococcus elongatus PCC 7942株)」に対して特定遺伝子の発現を抑制/強化することで、細胞内の燃料物質である遊離脂肪酸(Free Fatty Acid、FFA)を効率的に細胞外に生産することを実現している。 培養した藻類
マサチューセッツ州に拠点を置くスタートアップ「Form Energy」が、「鉄空気電池」工場建設計画を発表しました。鉄空気電池はリチウムイオンバッテリーより安価に製造可能かつ電力を長時間供給可能な技術として注目されており、2024年には量産開始予定とされています。 West Virginia Governor Jim Justice announces Form Energy will site first American battery manufacturing plant in Weirton, creating hundreds of jobs | Form Energy https://formenergy.com/west-virginia-governor-jim-justice-announces-form-energy-will-site-first-american-
フィンランドのPolar Night Energyは、同国のエネルギー企業Vatajankoskiと共同で、砂に熱エネルギーを貯蔵する、世界初の商用システム「Sand battery」の運用を開始した。グリーン電力を何カ月も保存可能で、年間を通して安定したエネルギー供給を可能にする。 Sand batteryは、安価で豊富な砂を蓄熱材料とし、太陽光や風力から生成した電力を約500℃の熱に変換して砂に蓄える。砂の内部に伝熱システムを備え、断熱性を最適化することで、効果的なエネルギー輸送と熱損失を最小限に抑えた長期保存を可能にした。用途に応じて規模を調整しやすく、場所を選ばず地上だけでなく地下にも設置できる。 今回、Vatajankoskiの発電所に設置されたシステムは、直径4m、高さ7mのスチールコンテナ型で、砂の量は何百トンにもなる。容量は8MWh、出力は100kWで、実際に発電所近辺の温
クリーンなエネルギーとして太陽光発電や風力発電に注目が集まっていますが、これらの再生可能エネルギーはいつでも発電ができるわけではないので、化石燃料からの移行には安価かつ大容量な蓄電池が欠かせません。そのため、これまで鉄・コンクリート・溶融塩などにエネルギーを蓄えるアイデアが登場してきました。さらに、フィンランドの企業が世界で初めて砂に熱エネルギーを蓄える「砂電池」の商用運転を開始しました。 The First Commercial Sand-based Thermal Energy Storage in the World Is in Operation – BBC News Visited Polar Night Energy — Polar Night Energy https://polarnightenergy.fi/news/2022/7/5/the-first-commerci
京都フュージョニアリングは2022年7月6日、世界で初めて核融合発電システムによる発電を試験するプラント「UNITY(独自統合試験施設)」の基本設計を完了し、建設プロジェクトに着手したと発表した。プラントは2022年8月に建設を開始する予定で、2024年12月より発電実証試験を開始する。 UNITY発電プラントは、国内のパートナー企業複数社との協業により、建設。同社の核融合プラント機器とプラントエンジニアリング技術を統合的に実証し、核融合の商用化に向けた未踏の炉工学製品群を開発する。 京都大学発スタートアップの同社は、プラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体排気循環装置をはじめとした一連の特殊プラント機器群にて世界有数の技術力を有する。 UNITYは、核融合発電所の実環境に近い条件下で、「核融合炉からの熱取り出し」と「発電」に用いられる一連の特殊機器を統合的に開
今週末にかけては梅雨前線が北上して本州から離れ、日本列島は真夏と同じような暖かく湿った空気に覆われます。梅雨明け後のような暑さが続くため、まだ身体が暑さに慣れていないこともあって、熱中症の危険性が高くなります。 明日6月27日(月)の予想最高気温は東京で35℃、名古屋でも34℃程度まで上がる予報で、ヒトの体温に迫るような危険な暑さとなる見通しです。この状況は今後1週間程度は続く可能性があります。 電力需要がひっ迫のおそれ気温上昇に伴う家庭や企業での電力需要が大幅に高まることや、国内では今年から2024年にかけて発電設備容量(供給力)が例年よりも低い状況が続くことによって、電力需給がひっ迫する予想です。 特に平日は企業での電力使用量が多いためひっ迫度合いが高まります。 ウェザーニュースのエナジーフォーキャストセンターの電力需要予測では、6月27日(月)の東京電力エリア内のピーク時電力使用量は
経済産業省は27日、電力需給の逼迫が見込まれる今冬に大規模停電の恐れが高まった場合、大企業などを対象に「電気使用制限」の発令を検討すると明らかにした。違反すれば罰金が科される強制的な措置。また一般家庭などの節電が不十分な場合に備え、必要なら計画停電も円滑に発動できるよう、電力会社に準備状況を確認するとした。 安定的な電力供給には、余力を表す供給予備率が3%必要とされるが、来年1月に東京電力管内でマイナス0・6%、中部、北陸、関西、中国、四国、九州電力で1・3%に陥ると予測されるなど、今冬は供給不足が懸念されている。
「親戚の家の倉庫を片付けしていたら古い電池が出てきた」――。Twitterに投稿された画像には、1954年から松下電器産業(現パナソニック)により販売された「ナショナルハイパー乾電池」の姿が。しかも液漏れもなくほぼ完全な状態。これは素晴らしいし懐かしい! 状態がいい 発見された「ナショナルハイパー乾電池」は、1959年から採用されているNマークが刻印されていることから少なくともそれ以降に発売されたものと推測されていますが、それでも約60年前ということを考えるとなかなかいい状態で保存されていたことが分かります。同型の乾電池はパナソニックミュージアム ものづくりイズム館に常設展示されています。 1954年発売。日本初の完全金属外装乾電池!(画像:パナソニック 電池の歴史より) 投稿したのは設備好きな学生(@setsubiLike)さん。日頃から照明器具や放送設備などに興味があり、保存状態のいい
» 【Twitterで話題】水と塩だけでスマホ充電できる『マグネ充電器』を買ってみた結果 → 消耗品は水と塩だけではなかった 特集 先日、水と塩だけでスマホ充電できる『マグネ充電器』というものがTwitterで話題になっていた。科学凄いな。もはやスマホを充電するのに電源がいらないどころか、水と塩でできてしまうのか。 と全く理系ではない私(中澤)は思ったわけだが、いや待て待て。だって水と塩って言ってしまえばただの塩水やん。ということは無人島でも海水を利用すれば永久にスマホ使えるってことやん。本当にそんなことあるのだろうか? そこで真相を確かめるため、商品を購入してみることにした。 ・該当の商品 その商品はAmazonを検索するとすぐに出てきた。STAYERというメーカーの「SH-GDMC-MB」なのだが、そもそも、マグネ充電器というネーミングのものがこのメーカー以外には見当たらない。ちなみに
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが開発した「A passive perspiration biofuel cell: High energy return on investment」は、汗をかいたり押したりしたときに少量の電気を生み出す、薄くて柔軟なバンドエイド型デバイスだ。指の腹に装着し、軽く押すだけで発電するため、タイピングなどの動作との連動も容易。微量の汗で発電するため、装着者が寝ている間も機能する。 人の指先には1000個以上の汗腺があり、他の部位に比べて100〜1000倍の汗をかくといわれており、脇と違って風通しが良いのにもかかわらず多くの汗が発生する。今回提案す
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 米マサチューセッツ工科大学(MIT)や中国の華中科技大学、韓国の慶熙大学校、米U.S. Army Research Laboratoryの研究チームが開発した「Thermally drawn rechargeable battery fiber enables pervasive power」は、糸のように細い熱延リチウムイオン繊維電池だ。布地に織り込めるだけでなく、3Dプリンタのフィラメントとして造形品に組み込める。 バッテリー部品は、依然としてデバイスの中でも硬くかさばる存在だ。イノベーションを加速させるためにも、エネルギー貯蔵能力を犠牲にせず、機械的に柔軟でコンパクト、かつ大量生産可
カリフォルニア大学サンディエゴ校のエンジニアグループが、指先に装着して人の汗から少量の電力を生成することができる薄くて柔軟なバイオ燃料電池を開発しました。このバイオ燃料電池は着用者が運動して大量に汗をかいている時だけでなく、眠っている時や座っている時でも電力を生成することができるため、ウェアラブル端末にとって貴重な電力源となる可能性があります。 A passive perspiration biofuel cell: High energy return on investment: Joule https://www.cell.com/joule/fulltext/S2542-4351(21)00292-0 Calling all couch potatoes: This finger wrap can let you power electronics while you sleep
脊椎動物の生命活動を支える脳には酸素が欠かせないため、重度の低酸素環境に置かれて窒息した生物は、神経活動を停止してしまいます。ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学の研究チームが2021年10月に公開した論文では、窒息により神経活動が完全に停止したオタマジャクシの脳に藻類を注入することで、脳内に酸素が生成されて神経活動を再開し「生き返った」ことが発表されました。 Green oxygen power plants in the brain rescue neuronal activity https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(21)01126-3 Injecting Algae Into Suffocated Tadpoles Brings Their Brain Cells Back to Life https://www.
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