作物を育てる農家にとって、いかに効率的に除草するかは至上命題だろう。その結果、現在の農業は除草剤に頼らざるを得ない状況となっている。 その除草剤の使用をできるだけ抑制し、かつ散布を自動化しようと、スイスのスタートアップ「Ecorobotics」が除草剤散布のロボットを開発中だ。コンピュータービジョンを使って雑草を認識し、そこにピンポイントで除草剤をまき、しかも自動で作動するという最先端技術がつまった農業用ロボットだ。 ・雑草めがけて 広大な農地に、無人ヘリを使って上空から除草剤を散布する映像を見たことがある人もいるかと思う。それは効率的だが、作物や土壌、周囲への影響を考えると、ベストな方法とはいえない。 そこで除草剤散布をピンポイントで行うようにしようというのがEcoroboticsの試み。この全自動ロボットはカメラに映った雑草をコンピュータービジョンで認識し、そこをめがけて2本のロボティ