リチウムイオン電池の10倍のパワーを持つ「砂糖電池」を、バージニア工科大学が開発。3年後には実用化の見込み 多糖類の一種であるマルトデキストリンから電気を作る、いわば「砂糖電池」が、米国バージニア工科大学で開発中。3年後には実用化できる見込みが立った。その詳細が、1月21日、米国の権威ある科学雑誌「Nature」に掲載された。 この電池を開発したのは、米国バージニア工科大学のY.H. Percival Zhangが率いる研究者チーム。彼らは、ソーダやキャンディなどに使われている多糖類の一種、マルトデキストリンの水溶液に、3種類の酵素を作用させて電気を発生させるのに成功した。この原理を用いて電池を作れば、電力を蓄える能力はリチウムイオン電池の10倍になるとのこと。ちなみに、最近はCMなどでもよく耳にする酵素だが、これには化学反応を促す働きがあり、我々が食べ物からエネルギーを得られるのも酵素の