「あんたの玉も抜いたろか~」。商品パッケージに描かれたかっぱの手が今にも伸びてきそうな焼き菓子「カッパ、尻子玉あつめました。」が好評だ。障害福祉サービス事業所みんなの家(兵庫県姫路市丸尾町)を利用する知的障害者らによる手作り品。県産の小麦やもち麦粉など材料にこだわり、利用者が描いた商品イラストが人気の秘密という。 尻子玉は、肛門の口にあり、かっぱに抜かれるとふ抜ける-と想像されてきた。 同家は県産、国産の食材を一口サイズの球状にし、やや硬めに焼き上げ、控えめな甘さに仕上げる。妖怪を題材にしたクッキーに添えて販売していたが、好評だったため、本年度から独立した新商品に。中播磨の障害福祉サービス事業所が生産する授産品を対象に、県が開催した「中播磨はばたけ授産品コンクール」でも、食品部門の銀賞に選ばれた。 同家は「尻子玉を食品のネーミングに使う商品はほかにないのでは。楽しんで味わって」としている。