ゴールデンウィークも後半なので、遊びはほどほどにして、たまった勉強を片付けよう。東大出版会の広報誌『UP』の3月号(積ん読過ぎ!)掲載の、渡邉茂「獨逸実験心理学の栄光とハンスの没落」を読んでみた。冒頭でビックリ、「マックス・ウェーバーは変化が感知できる刺激の強さはもともとの刺激の強さと比例することを発見し・・・」。そうか、ウェーバー=フェヒナーの法則はM.ウェーバーの隠れた業績だったのか。んな訳ない。マックスより1世紀近く前の解剖学者エルンスト・ウェーバーです。慶應大名誉教授の渡邉先生はかなりご高齢のようで、また理系の先生にはこうした正確さを軽んじる方が多いので、問題は『UP』の編集者だろう。先便で文化人類学者A.クローバーをクロエバーと書いた岩波新書編集部を腐したが、今度は東大出版会か・・・。いまどきの編集者の仕事っていったい何? もっともエッセイ自体は比較的面白かった。とくに「獨逸実験