ミシェル・フーコーの晩年の研究において中心的な位置を与えられているもののうちの一つに、キリスト教をめぐる問題があります。 1970年代後半に行われた、西洋の統治技術と「司牧権力」との密接なつながりに関する考察。『性の歴史』第4巻『肉の告白』による、初期キリスト教における「欲望の解釈学」の形成についての分析。そして生前最後のコレージュ・ド・フランス講義では、キリスト教的な自己の技術の歴史が、あらためて研究すべき主題としてとり上げられています。このような一連の探究において、具体的にどのようなことが問われ、何が明らかにされているのかということを、フーコーの研究全体との関連も考慮に入れながら読み解いていきます。 (講師・記) ★4月以降に開講するシリーズのプレ講座としてもご受講いただけます。 〈ご案内事項〉 ・本講座はオンラインセミナーアプリ「Zoom」ウェビナーを使ったオンライン講座です。パソコ