組織の理論と現実 : フォーマル・オーガニゼーションの比較分析 P.M. ブラウ, W.R. スコット著 ;橋本真, 野崎治男訳 ミネルヴァ書房, 1966 上 タイトル別名 Formal organizations タイトル読み ソシキ ノ リロン ト ゲンジツ : フォーマル オーガニゼーション ノ ヒカク ブンセキ
1 門口充徳「P・M・ブラウと社会学的構造主義をめぐる課題」 『成蹊大学文学部紀要』第36号、2001年、1-33ページに所収 P・M・ブラウと社会学的構造主義をめぐる課題 1.2種類の構造概念 2.社会関係による社会構造 3.社会的位置による社会構造 4.社会的分化と社会的統合 5.マクロ社会構造の特質 6.社会学的構造主義 (ブラウの主要文献) (本稿で引用されている定理など) 注 1.2種類の構造概念 P・M・ブラウのこれまでの研究分野を大別すれば、メゾレベルの組織論や官僚制論、 ミクロレベルの社会的交換理論、マクロレベルの社会分化論や社会成層論となるだろう し、おおよそこの順番でかれの研究は展開されてきたといってよいだろう。このような研 究 の 全 体 像 に た い し て C ・ カ ル ホ ー ン と W ・ R ・ ス コ ッ ト は 、 「 社 会 学 的 構 造
Online ISSN : 1884-2755 Print ISSN : 0021-5414 ISSN-L : 0021-5414
This is to make a few introductory remarks for the Symposium held during the 1960 Congress of the Japan Sociological Society, on which occasion the present writer served as chairman of the discussion meeting. This article, together with a brief introduction of each contributor to the Symposium, includes two sections dealing with the Japanese pattern of industrialization and the present position of
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夏休みももう少しで終わり...(ふつうはもう始まってるか)。いい機会なので、きちんと読み直してみました。河野先生の『制度』。 ここでは本の感想ではなく(言うまでもなく必読だと思う)、諸分野での制度論の比較を論じてみましょう。 まずは社会学の制度論。一番有名なのは「同型化isomorphism」理論*1でしょう。これはある制度が導入される際に、導入される環境において本来なら制度の形を変える方が合理的であるはずなのに、そうはならずに判で押したように同じような形の制度が導入され広がっていく、という理論です。有名なのは男女平等参画制度の広がりが多くの場合内部適用性ではなく外部的な規範の導入をきっかけにしていたという話がありますが、その他にも政治制度、軍隊の形式なんかは内部的合理性からつくりあげるのではなく外部の既存の形式を導入することが多いわけです。 同型化理論を提起したディマジオはしかし、「合理
前々回エントリの続き。 結論から言うと、同型化理論をはじめとする社会学的な組織論は、やっぱり組織自体をうまく説明できていないと思います。というか、説明体系がそもそも「それって別に組織じゃなくてもいいんじゃない」というつっこみを許しているのです。もちろん、そういった説明を組織の経済学が行っていて、それでも説明できないことを社会学が説明したのだ、という言い方もあるでしょう。しかしその際に用いた説明合理性が汎用的すぎるように思えるのです。 組織論は、以下のような条件を備えているべきだと思います。 人々が市場のようなアドホックな関係ではなく組織的関係を築くようになることを、合理的選択の結果として説明できること。 様々な形の組織(単純に言えばヒエラルキー型組織とネットワーク型組織)があることを、やはり合理的選択の結果として説明できること。 この条件を満たしているのは、社会学の組織論ではなくて経済学の
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