門司区長谷の松永武さん(74)が、戦後64年にわたり収集した映画のパンフレットなどを保存・展示する映画資料館「松永文庫」が11月3日、同区老松町の門司市民会館内にオープンする。松永さんは21日、同文庫を設置する北九州市に資料約1万点を寄贈。「映画好きの若者から一般の人まで楽しめる施設にしたい」と張り切っている。 門司港で育った松永さんは幼いころから、両親と映画館へ通うのが楽しみだった。当時から入場券の半券や映画館のプログラムを大切に保管。30代からは毎日、新聞4紙から映画の評論やインタビュー記事を切り抜いた。日本映画、淀川長治(映画評論家)などの項目ごとにスクラップ帳は200冊以上になった。映画関連の図書は3000点、ポスターは1000点に上る。 膨大な資料はこれまで10年間、自宅に併設した私設図書館で展示していた。今回、「映画好きが気軽に立ち寄れる施設に展示したい」という松永さんと、「貴