川端文部科学相ら政務三役は20日、「ハコモノ行政の典型」として建設を中止した「国立メディア芸術総合センター(アニメの殿堂)」の設立準備委員だった漫画家の里中満智子さんら6人と懇談し、「建設に向けた議論をしてもらったが、中止を決め、この時期まであいさつもしなかった。申し訳ない」と陳謝した。 川端文科相らの呼びかけで行われ、約1時間に及ぶ懇談を終えた里中さんは、「(設立準備委は)ハコモノを作ってくれと言ったわけではなく、国が作るというから中身を考えただけ」と説明し、「国のバックアップはやはり必要」と話した。 文化庁は、アニメの殿堂の代替案として、国内外の研究機関などと連携し、作品展示や調査を手分けする「共同事業体」構想を打ち出している。