4年後のW杯へ向けて、日本が進むべき道のりとは──。 2010年W杯メンバーの元日本代表MF中村憲剛氏に語ってもらう。(全2回の1回目/後編へ) ◆◆◆ 18年のロシアW杯当時の僕は、まだ現役の選手でした。練習がある身なので、コンディションを考えて深夜や早朝の試合のライブ観戦は控えました。観ることのできる試合数にも限りがあり、大会全体を把握できるような視聴の形ではありませんでした。 引退して2年目で迎えた今回のカタールW杯は、現役当時のようにコンディションを気にしなくてもいいので、解説者として時間に制限をかけず、かなりの数の試合を観ることができました。そのおかげで身体はかなりキツかったのですが、世界における日本の現在地をいままで以上にリアルに感じることができました。 また、現在の僕は指導者として指導者ライセンス取得の講習に通い、育成年代の指導に携わっています。育成年代やJリーグ、さらには日