「無理題」に遊ぶ 授業をやっててここはおかしいな、あるいは大学入試古文問題を見て、これは変だなといったことを「無理題」と名付け、それを探ってやろうと思いました。 先日書いた、雑誌『望星4月号の顛末を書いておきます。 『望星』の「数学の遊歩道ー俳句と数感覚」渡辺 信の主要部分だけ引用いたします。 ーここから引用ー 松山に俳句の博物館がある。郷土が生んだ正岡子規を記念して作られた博物館は子規記念館として多くの人に親しまれている。ここを訪れた際に、子規の残した俳句の中から数学を題材にして歌ったものを探そうとしたが、余りの多さに圧倒され、見つけることができなかった。この時、子規の全集に「俳句の有限性」という短い文章があることを教えられた。子規は多くの俳句を作りながら、句の数は有限でありこのまま作っていくといつかはすべて作り終わることを指摘しているという。子規の俳論書『獺祭書屋俳話』の中の「俳句の前