泥酔した教え子の女子柔道部員に乱暴したとして、準強姦(ごうかん)罪に問われ、1審東京地裁で懲役5年の有罪判決を受けたアテネ、北京両五輪の柔道金メダリスト、内柴正人被告(35)の控訴審初公判が4日、東京高裁(金谷暁裁判長)で開かれた。弁護側は改めて無罪を主張し、被告人質問などを求めたが、高裁は認めず、即日結審した。判決は12月11日に言い渡される。 公判では「合意の上だった」とする内柴被告と、「酔って寝ているときに無理やり乱暴された」とする被害者の証言が真っ向から対立していたが、1審判決は「被害者の供述は信用できる」と認定していた。 弁護側は控訴趣意書で、他の部員の証言が被害者の説明と食い違うことなどから「被害者の供述には信用性がなく、犯罪事実を認定する根拠とすることは許されない」と主張。検察側は控訴棄却を求めた。 被害者は閉廷後、弁護人を通じ「事件のために大切な柔道を奪われ、私の人生は全く