最初で最後の告白本と銘打って『生涯投資家』を書いた村上世彰氏。自身の行動原理を一冊に詰め込んだ『多動力』がベストセラーとなっている堀江貴文氏。対談の2回目は、日本を騒がせたあのプロ野球球団買収の話から始まる。 ◆ プロ野球球団買収の舞台裏 村上 本には書いてない話だけど、家に三木谷さん(三木谷浩史/楽天社長)と堀江が来たわけよ。で、寿司カウンターで寿司をつまんでいる時、宮内さん(宮内義彦/オリックス社長=当時)が横に座った。覚えてる? 堀江 はい。 村上 そのとき、宮内さんが「プロ野球球団は持ったほうがいいよ」と言ったの。それを2人でふんふんって聞いてたよね。 堀江 いや、でも、僕はもっと前からプロ野球に興味を持ってましたよ。2000年代前半、元リクルートの高塚猛さんがダイエーホークスの社長をやっていて、彼がすごく有能で、集客にもメチャクチャ成功してて。 村上 うん。 堀江 ホークスっても