思考の整理学で有名な外山滋比古氏が91歳のときに書いた本。 年間100冊程度読書する私が小説以外の本で最も再読した本。 読むたびにああ~こんなこと書いてたなぁと思わせてくれる。 逆に考えれば、内容をあまり覚えれていないとも言える。 最近また読んだが、もはやセレンディピティの意味も覚えていない。 そんな私がこの本を紹介するに値するのか一度は自信をを失いかけたのだが、以下の観点から自信をもって皆さまに紹介してみたいと思う。 それは著者が本書の中で、『知識を取り込みすぎ、それを使うこともなく、頭にためておくと、知的メタボリックシンドロームになる。(中略)知的メタボリックシンドロームにならないために忘却を思いついた。よく忘れるということは、頭の働きを支える大切な作用であると考えるようになった。』と述べていることである。 つまり、忘却に対する重要性がこの本で説かれている以上、それを恥じることに意味は