台湾の次期総統に馬英九氏が当選した。23日の産経新聞は「『独立』より安定選択」と見出しに書いたが、果たしてそうか?台湾の友人からは「物凄い金で票が買収されている」と聞いていたが、資金力に事欠く民進党は手が出なかったようだ。勿論陳政権の失政も大きかった。安倍政権同様、国民の真意を掴む能力が、若い彼にはいまいちだったということかもしれない。そう考えると今回の結果は「『アイデンティティ』よりも現金」という見出しが適当だったというべきなのかもしれないが、問題は今後である。 ブッシュ大統領は馬氏の当選を祝福し、『この選挙は中台双方が接触を果たし、相互の違いを平和的に解決するための新たな機会になると確信する』『台湾海峡の平和と安定、台湾住民の福祉を維持することは、米国にとり極めて重要だ』と述べ、台湾関係法に基づく台湾への関与方針を改めて表明したそうだが、軍事力の低下で、2方面作戦が展開できない米国とし