思い返せば私がKindle 2を初めて手にしたのがおよそ1年前、昨年のクリスマスであった。それから約一年、自分でも電子書籍を作ってみたり、売ってみたり、さらにKindle 3の衝撃を受けたりする中で感じたことがいくつかある。 本格的な電子書籍の大きなうねりが起こった今年を振り返って、これからの電子書籍に必要だと私が考えることを書いてみたい。 論旨のポイントは「電子書籍でレイアウトを無視してはいけない」「電子書籍はデバイスの特性を考える必要がある」「Kindleのように電子書籍デバイス単体で本が買えることが必要不可欠」である。 関連記事 この一年に、ブログやマガジン「航」で書いたものの一覧。 Amazon Kindle(アマゾン・キンドル):「反射光の電子ブック」という革命的に新しいメディア(2009年12月28日) 紙の本の出版権とデジタル化権の抱き合わせには反対(2010年1月14日)