東京電力福島第1原発事故の影響で福島を離れた親子5人が瀬戸内海に浮かぶオリーブの島、小豆島(香川県)に移り住み、元気に暮らしている。父の加藤勝一さん(41)はオリーブの栽培と製品加工を手がける企業に就職。慣れない夏を乗り切って実りの秋を迎え、実の重さに枝をたわませるオリーブの収穫作業に充実感を覚えている。移住から4カ月余り。「すべては子供たちをベースに考えて出した結論」と、ふるさとの福島県二本松市を離れたことに後悔はないという。(堀之内照幸) 今月15日、同島の小豆島町の内海八幡神社で行われた秋祭り。奉納される太鼓台の乗り子の1人に、長男の宏樹君(12)が選ばれた。担ぎ手を励ますように大きくバチを振り、太鼓を打ち鳴らす祭りの花形だ。同町立安田小学校の4~6年の児童23人が大小の太鼓台に乗った。 伝統に沿った衣装や履物は、同級生の保護者や近所の人たちが用意してくれた。地元の子供たちにとって「