昨年の暮れに川添(id:kkzy9)さんから「ツァラトゥストラはこう言った」という本を頂いた。送られてきた本には「どう言った?」というメッセージが添えられていて、私はすこしだけ、わりとすこしだけ困った。それから「存在と時間」の読書になんとか目処をつけて、先日ようやくツァストラを読んだ。川添さんのメッセージに答えるとしたら、「髪は死んだ!」だろうか。違うか。 本の筋書きは、ツァラトゥストラという十年間山で引きこもっていた男が、暇になったので町へ下りて民衆に何かしらのメッセージを投げかける、といったものだった。巻末の訳者の解説を読むと、ニーチェさんが本当にいろんなことを考えて文章を書いていたことが感じ取れたが、私には全ては理解できなかった。それでもいくつか書き出してみようか。 ツァラトゥストラは民衆に向けて、「神は死んだ!」と言った。そうして、超人という概念を彼らに伝えた。それは人間を超えたす