「科学する料理研究家」平松サリーさんが、料理に役立つ知識を科学の視点から解説します。お子さまと一緒に科学への興味を広げていきましょう。 2020.11.26更新 クリスマスや年末年始のごちそうにローストビーフはいかがでしょうか。作り置きでもおいしく食べられるので、当日の昼間や前日の時間があるときに作っておけば、品数や人数の多いおもてなしにも便利です。 さて、ローストビーフというと、火の通し加減が難しいというイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか。ローストビーフは、外側は焼けた肉の灰褐色、内側はほどよいピンク色、それでいて生ではない状態が理想です。しかし、火を通しすぎないようにと加熱を抑えた結果、中心が生のままになってしまったり、逆にしっかり火を通そうとしすぎてピンク色の部分がなくなってしまったり……。特別な日の料理ほど失敗したくないものですよね。 肉料理を失敗なくおいしく仕