全世界で現実世界の活動が制限された数年間で、仮想空間「メタバース」の注目度が一気に高まった。リアルへの回帰が進む中で、それは下火になったと見る向きもある。だが、VRアーティストのせきぐちあいみ氏は、「まだこれから発展する」と語る。 彼女は、VR元年とされる2016年からVRでのアート活動を開始。17年には世界初のVR個展を開催している。21年には、Forbes JAPAN(フォーブスジャパン)の「影響力のある日本人トップ100」に選ばれ、現在は日本を含む世界10カ国で活躍。23年10月には、ドバイ文化庁主催のイベントで没入型ドーム「Al Wasl Plaza」にてライブペインティングのパフォーマンスを行うなど、活動の領域を大きく飛躍させている。せきぐち氏が捉えているメタバースとは。また、その魅力はどこにあるのか。アート活動や実体験を通じて見えた、現在のメタバースの姿とこれからの可能性につい