『BEATLESS』(角川書店)、『虚構内存在』(作品社)刊行記念 「神への崇敬でも、同胞愛でもない、新しい言葉――<人間ではないもの>との共存に向けて」 長谷敏司×藤田直哉 トークイベントレポート 先日、2013年4月30日(火)に池袋ジュンク堂にて、SF作家の長谷敏司と限界研の藤田直哉がトークセッションを行った。その一部を今回、本ブログにてご紹介。 ●イベント開催理由 今回のイベントは二人の著作の刊行によって行われたが、そもそも『BEATLESS』と『虚構内存在』に書かれていた虚構の存在、キャラクターについての考えが非常に似通っているため、本イベントを通して、その交点を探っていきたいという意図によってだった。 ●人間性の撤退 イベント序盤では、人間の知性を越えた高度な技術が出てきた際のことを二人で議論。『BEATLESS』は小説=フィクションとしてそのような現実を描いているが、実際の現