子どもに「勉強しなさい」と諭すとき、誰かの仕事を見下す必要はないだろう。東京都に住む60代男性(教育・保育・公務員・農林水産・その他)は、ある朝「ごみ収集作業されている作業員」に近づく親子連れを見かけ、母親らしき女性が子どもにこんなことを言っているのを耳にした。 「『勉強をしないと、こういうおじさんみたいになるわよ』と。作業員さんの耳にも当然入りましたが、チラッと一瞥するだけで苦笑いしてました」 「今はこんな仕事でも大学出ないと自治体から採用されないんです」 わざわざそれを言うために近くへ行ったのか定かではないが、作業員に配慮していないのは明らかで失礼な話だ。男性は思わず母親にこう苦言を呈したが……。 「『彼らがごみ収集をしてくれるから、我々はごみに埋もれた生活をしなくて済むのではないですか?』と、言ったら逆ギレされて、『こんな仕事しか出来ない人達だから仕方ないでしょう』と捨てセリフ」 後