ブックオフコーポレーションは、2019年9月、SNS上でも話題を集めたテレビCMのフレーズ「ブックオフなのに本ねーじゃん」を生かし、TikTok上でのプロモーションを実施した。インターネット上でコンテンツが模倣・アレンジされ拡散されていく、現代の「ミーム」を、企業はいかにマーケティングに活用していくことができるのか。取り組みの裏側を聞いた。 TikTok内で大流行したフレーズを公式プロモーションに活用 宮岡:「ブックオフ」は中古書籍を取り扱っているイメージが強いと思いますが、ここ数年は洋服や楽器、家電など書籍以外の商品を扱う店舗を多数展開しています。しかし、現在の実態とは裏腹に、多くの消費者の間で「本を売るならブックオフ」というコピーのとおり“本屋”としてのイメージが根強いことは、多角的に事業を展開していく上で課題でした。 そこで本屋なのに「本だけじゃない」という新たなブランディングを行う