飲食店舗とデジタル変革。縁遠いように感じるこの組み合わせで、劇的な経営改革を実現した老舗飲食店がある。舞台は、三重県・伊勢神宮のほど近くで100年近くの歴史を持つ「伊勢ゑびや大食堂」。長きにわたる歴史と伝統を誇るこの食堂の改革は、AIとビッグデータがカギというが、具体的にどのように取り組んでいったのだろうか。 2月に開催された「CNET Japan Live 2018 AI時代の新ビジネスコミュニケーション」において、ゑびやの代表取締役社長である小田島春樹氏と、日本マイクロソフト データ & AI マーケティング本部のシニアプロダクトマネージャである横井羽衣子氏が、「データドリブン×デザイン経営でビジネスを変革し続ける老舗企業の挑戦」と題した講演を行った。 “未来になりたい自分たちの姿”を描き、サービス業のあるべき姿を追求 ゑびやが創業したのは、大正元年。以来、伊勢神宮を訪れる観光客を対象