東日本大震災でのケータイの問題点は何だったのか、これから携帯電話産業はどうなるのかを討論するトークイベントが開かれた。(テクニカルライター・三上洋) 東日本大震災でのケータイの弱点 4月3日に「ポスト3.11のケータイ産業」と題したトークイベントが開かれた。ケータイジャーリストや研究者など4人が集まって、東日本大震災での携帯電話やITインフラの状況、今後の携帯電話産業について討論を行った。 まずトークイベントの主催者である株式会社「企(くわだて)」のクロサカタツヤ氏が「今回の震災で、被災地にいらっしゃる方は絶望の渦の中にいる。震災以前のIT・携帯電話産業は一種の付加価値であり、あれば便利なものという認識だったが、震災以後は情報流通・ITが生きるか死ぬかを決めるような重要なインフラになると予感している」として、ITと携帯電話産業が今後果たすべき役割を、きちんと考える必要があると呼びかけた。