米グーグルはこのほど、2011年に、世界で6000人以上の採用を行うと発表した。その後一週間で7万5000通の応募があったという。日本でも、応募数が従来の2.5倍になった。日本法人では新卒・中途合わせて200人以上の採用を目指す。08年に始めた新卒採用も、規模の拡大と共に徐々に増えてきた。求める人材像を有馬誠代表取締役に聞く。 積極採用アピールに注力 採用人数を明らかにしたのは、グーグル製品の営業支援活動の要請が非常に高まっているという背景から。日本市場でもグーグル製品の需要が大きく伸びている。日本は成熟市場の一つだが、世界で成長率が最も高い。一方、ビジネスの拡大に大きな余地があることをアピールしたいと考えているが、採用基準はゆるめていない。優秀な人材を獲得するには母集団を増やすしかないため、あえて積極採用を訴えた。 グーグルの採用基準は大まかに(1)基盤となる思考力(2)各業界の業務知識