大橋拓文六段が語る、囲碁・将棋分野でのAI活用 大橋拓文氏(以下、大橋):棋士の大橋拓文です、よろしくお願いします。 (会場拍手) 今日は(山本)一成さん、エキスパートの滝口さんと一緒に座談会ということで、お話しさせていただきます。 一成さんは、みなさんご存知のとおり、将棋のPonanzaの作者なんですが、私はどちらかというとコンピュータとかPCに1番詳しくない人の体験という方向でお話ししようと思います(笑)。 棋士というものは、今までそんなにコンピュータと縁がなかった職業なんですけど、AlphaGoの登場によって急にITのど真ん中に放り込まれた感がありまして(笑)。竜宮城というか、浦島太郎みたいな感じ。「浦島太郎がAIを使うとどうなるのか」という話だと思って、お聞きください。 まず自己紹介しますと、2002年にプロになって、ちょうど今、34歳で、人生の半分がプロという年になりました。好き