がん検査薬などの原料になる放射性物質「モリブデン99」の国産化の検討を、国や製薬企業でつくる官民検討会が始める。日本は世界2番目の消費国で、100%輸入に頼っているが、海外の主な生産施設が故障したり、空輸が止まったりして、不足する問題が起きていた。 検討会は内閣府と文部科学省、厚生労働省、研究機関や製薬企業でつくる。第1回会合が6日に非公開で開かれる。日本原子力研究開発機構の材料試験炉「JMTR」(茨城県大洗町)など国内施設での生産が可能かどうかを検討。半年ほどをめどに、結果を内閣府の原子力委員会に報告する。 モリブデン99は主に原子炉でウランを核分裂させてつくる。モリブデン99からつくられる「テクネチウム製剤」は乳がんや前立腺がんの転移、アルツハイマー病の検査などに使われる。注射で体に入れた薬から出る放射線をカメラで写し、体内の様子を調べる。国内では年間約90万件の検査に使われ、放射
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