上あごにはり付けるセンサー。舌がくっつく際の圧力と時間を測り、パソコンでグラフにする=大阪府吹田市の大阪大学 センサーで舌の動きを正確に調べる機器を、大阪大の小野高裕准教授らの研究グループが開発した。食べ物をのみ込むには舌の動きがカギ。脳卒中、舌がんなどの患者やお年寄りは舌がうまく動かせず、のみ込むのに苦労したり、誤って気管に入り肺炎を起こしたりするケースもある。こうした人たちの舌の動きが正確にわかれば、それぞれの症状に応じたリハビリテーションや特殊な入れ歯などの開発などに役立つという。 この機器は上あごに取り付ける。厚さ0.1ミリのセンサーが5カ所あり、舌が触れる際の圧力を測る。どこに、いつ、どのくらいの圧力で舌が上あごに触れるかを数値化し、飲食物をのみ込む際の舌の動きをとらえる。 国立循環器病研究センターに入院した64人の脳卒中患者を調べたところ、まひがあって物がうまくのみ込めな