魚も「うつ」になる?-。鹿児島大学水産学部の塩崎一弘准教授(45)=食品生命科学分野=らのグループは、ゲノム編集により、「うつ状態」を示す熱帯魚ゼブラフィッシュの開発に成功した。コミュニケーション能力の低下やストレス増加による不安や恐怖といった、人間と同様の精神的不調を見せた。うつ病の発症メカニズム解明や、薬の開発などへ応用が期待できるという。英科学誌サイエンティフィック・リポーツのオンライン版に3日掲載された。 塩崎准教授によると、ゼブラフィッシュは、人間と同様に感情をつくる遺伝子を持つ。このうち不安を抑制するホルモン「神経ペプチドY(NPY)」の遺伝子を傷付けて機能しないようにしたところ、慢性的に弱いストレスを抱えることが分かった。 ゼブラフィッシュは通常、鏡に姿を写すと、仲間と思い込んで近づくが、実験では接近回数が半分に減り、距離を取る行動を見せた。セ氏10度の水に2秒漬けるストレス
米マサチューセッツ工科大学(MIT)は、DNAに作用し、大腸菌に新たな機能を追加する“細胞用プログラミング言語”を開発した。コンピュータでプログラミングをするのと同じ感覚で、テキストベースで設計するのが特徴だ。 グルコース濃度や酸素レベルに応じ、意図した反応を返すようにプログラムできる。デジタル回路を設計する言語「Verilog」をベースとし、DNAの各部位や役割、他の部分との連携など、遺伝子工学の知識がなくても設計可能だ。「高校生でも、望み通りのプログラムを組める」とうたう。 研究チームによる初回テストでは、60種類の回路をプログラムし、うち45個が正常に機能したという。ほとんどの回路は1種類の機能しか持たないが、異なる3種類の機能を持ち、優先度に応じて反応を返す回路も設計した。 従来、DNA回路の開発には数年を要したが、同言語を使えばボタンを押すだけで、すぐにテストでき、研究時間の短縮
【ワシントン=中島達雄】細胞に強い刺激を与えただけで作製できる新たな万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の開発に理化学研究所と共にかかわった米ハーバード大の研究チームが、脊髄損傷で下半身が不自由になったサルを治療する実験を進めていることを30日明らかにした。 研究チームの同大医学部・小島宏司医師によると、脊髄損傷で足や尾が動かなくなったサルの細胞を採取し、STAP細胞を作製、これをサルの背中に移植したところ、サルが足や尾を動かせるようになったという。 現在、データを整理して学術論文にまとめている段階だという。研究チームは、人間の赤ちゃんの皮膚からSTAP細胞を作る実験にも着手。得られた細胞の能力はまだ確認中だが、形や色はマウスから得たSTAP細胞によく似ているという。
ヤマビルの忌避行動を研究する金足農の女子生徒=2010年7月16日、秋田市、田中大介さん提供特許が認められたヤマビル忌避剤「ダウンヒル」=田中大介さん提供落ち葉の下などに潜むヤマビル=千葉県鴨川市の東京大学千葉演習林 【橋本佳奈】ハイキングや農作業の途中に、衣類の隙間から入り込み、人の血を吸う「ヤマビル」。茂みや岩の下などいたるところに潜み、被害は、首都圏の山中にも広がっている。温度に敏感なヤマビルの特性を生かした「忌避剤」を金足農業高校(秋田市)の女子生徒らが開発し、特許が認められた。 生徒らと一緒に開発した、同校の元理科担当教師、田中大介さん(37)=現、大学共同利用機関法人自然科学研究機構、基礎生物学研究所助教=は「春になり、レジャーで山に入る機会が増える。有効な対策になると思う」と話している。特許が認められたのは先月29日で、今後、生産や販売方法などを検討する。 ヤマビルは動
科学遺伝、進化できる物質作製に成功 生命起源や研究に貢献 - 47NEWS(よんななニュース)進化するだなんだ言っていますが、どうなんでしょう。実際の論文はこちら。 Synthetic Genetic Polymers Capable of Heredity and Evolution さて、DNAの構造はこんな感じです。http://en.wikipedia.org/wiki/File:DNA_chemical_structure.svgデオキシリボースという五炭糖(図中オレンジ)がリン酸(図中黄色P)を介して連なっていて、AGCTの塩基が枝みたいに伸びています。二本鎖の相補対が点線で結ばれてます。ちなみに図でバックボーンと書かれているように、塩基がなくても縦のリン酸結合の数珠つなぎ自体は壊れない。DNA二本鎖だったらそういう塩基のない部分は歯抜けみたいになりabasic siteと呼ば
理化学研究所(理研)は理研VCADプログラム、京都大学再生医科学研究所、大阪大学タンパク質研究所の研究者らの協力のもと、眼組織のもと(原基)である胎児型の網膜組織「眼杯」を、マウスES細胞から試験管内で立体形成させることに成功するとともに、生後型の網膜組織全層の立体再構築を実現したことを発表した。同研究成果は、文部科学省の「再生医療の実現化プロジェクト」の一環として行われ、英国の科学誌「Nature」4月7日号に掲載された。 ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞は、すべての種類の体細胞に分化する能力(多能性)を有しており、試験管内で医学的に有用な細胞を産生する提供源として注目を集めている。例えば、ある細胞種が生体内で変性するために起こる病気に対し、ヒトES細胞・iPS細胞などから分化させた細胞を移植して治療しようとする再生医療は、難病克服の切り札として期待が寄せられている。 研究グループ
新エネルギー源としても注目されそうです! MIT(マサチューセッツ工科大)が研究室内で人工的に光合成を成功させました。今回の光合成に使用したのは、もちろん太陽光、それとシリコンと薬品で作った人工葉っぱなのです。この人工葉っぱは自然の葉っぱと同じように太陽光と水からエネルギーを作ることができるのです。 現在この技術はまだ研究所内に限られたことですし、効率化をはかるためにはまだまだ開発が必要です。が、これはかなり大きな可能性を秘めた技術進歩です! 人工で作った葉っぱから電力を供給することができたら...。今注目の新エネルギーの1つとして更なる開発が期待されています。 [PopSci] そうこ(Sam Biddle 米版)
未来の巨大データアーカイブが 大腸菌入りチューブ満載のディープフリーザー群で構成されてる絵は 中々に楽しそうです。ただ --------------------- 元スライドをざっと見た感じ 元データを2ビットでエンコードしてATGCに置き換えた上でさらに圧縮をかける。 できあがった配列どおりのDNAを合成してプラスミドの形で大腸菌に導入。 復号時はプラスミドを抽出してDNAシークエンサーで読む。 こんな感じみたいですね。 --------------------- ツッコミどころとして、ふつう大腸菌は「1匹2匹」じゃなく 「同じ遺伝情報を持つ大腸菌クローンの菌液何ml」 という、同一性が保証されている何億匹だかをひとまとめにした扱い方をするので、 ここで言われているような「大腸菌1gで900TBのストレージ」 ってのは無理としか思えません。 これ、1gの大腸菌がぜんぶ違うデータを持ってる
Elizabeth Armstrong Moore(Special to CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル、編集部2010年11月18日 18時20分 人間の脳は本当に畏怖すべきものだ。 普通の健康的な脳には約2000億個の神経細胞があり、その神経細胞は数百兆個のシナプスによってつながっている。それぞれのシナプスはマイクロプロセッサのような働きをし、数万個のシナプスは1つのニューロンをほかの神経細胞につなぐことができる。大脳皮質だけでも、約125兆個のシナプスがある。これは1500個の銀河系を満たす星の数に匹敵する。 もちろん、これらのシナプスは極めて小さい(直径1000分の1mm以下)ため、人類はシナプスの数が時間の経過とともに変化すること以外に、シナプスの正確な働きやその仕組みをはっきりと確認できないでいた。しかし、それは今までの話だ。 スタンフォード大学医学部の
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