経営に問題がある企業を実名で公表、ドロドロの経営実態を明かすセミナーが3日、都内で開かれた。銀行や商社の審査担当者ら約300人が出席し、配布された「危ない企業300社リスト」を食い入るように見つめる。夕刊フジもセミナーに潜入。その驚くべき中身を実況中継する。 「都内の不動産会社は債務超過で取引先が撤退した」 「関西の建設会社は債権が焦げ付き、先行きが不透明」 「東証1部上場の業者は反社会的勢力との付き合いが認められる」 こうしたナマナマしい情報を、壇上の男性情報部員が次々と公表していく。質疑応答などは一切なし。張りつめた空気が漂う会場で、出席者たちはただ黙々とメモを取っていった。 セミナーを主催したのは、企業に深く食い込んで情報を取ることで知られる信用調査会社「東京経済」(東京)。 セミナーは2月と8月の年2回開かれ、それぞれの回で最新の「危ない企業300社リスト」が配られる。