教育の失敗という教育神話 http://d.hatena.ne.jp/kaikai00/20061130/1164862723で紹介した広田照幸氏の論文からの引用。 青少年の起こす事件をすべて「教育の失敗」とみなす発想は、青少年の生活全体を、大人が管理・コントロールできるし、すべきだという、ある種の社会的な暗黙のコンセンサスがあることを意味しているのではないだろうか。 会津若松の事件では、教育の問題として語られるだろう。そこで語られることは、教育が少年の心の闇を作り出した。つまり、教育の失敗が今回の事件を生み出したのだということ。そして、その後に必ず奇妙なことが起こる。少年の心の闇を作り出したはずの教育によって、今度は少年たちの心を闇から開放しようとする。いわゆる「心の教育」が主張される。 広田氏が「教育の失敗という教育神話」と呼んでいるのは、教育の成功・失敗のどちらにしても、教育によって