ITmediaニュースとMouRaバチェラーズニュースの共同企画「おもしろさは誰のものか」、そのバチェラーズサイドとして、今回はガイナックスの版権部門の長である神村靖宏氏にインタビューを行った(前編)。 ガイナックスは「優れた才能を持つアマチュアが集まり、プロとして作品をつくり始めた」という伝説を持つ集団(※)。劇場映画「王立宇宙軍・オネアミスの翼」('87)、OVA「トップをねらえ!」('88)、「ふしぎの海のナディア」('90)、「新世紀エヴァンゲリオン」('95)など、多数の名作を世に送り出してきた映像製作会社である。 (※)ITmedia編注:ガイナックスは、日本SF大会「DAICON3」(1981年)のオープニングアニメーションに関わった学生らで構成した「ダイコンフィルム」が母体となって設立された。ダイコンフィルムは「DAIKON4」(1983年)で、当時人気の特撮番組をパロディ
ちょっと前になりますが、槇原敬之が松本零士先生を、著作権侵害の不存在と名誉毀損で訴えていた件の判決が出ました。実質的に槇原側勝利です(ソース)。 判決文が220ページ近くあるので読むのがしんどいなあと思っていましたが、既に「駒沢行政書士事務所日記」さんがまとめて下さっているので参考にさせていただきました。 まず著作権侵害の不存在については槇原側の訴えが却下されていますが、これは松本先生側が元々の著作権侵害訴訟を取り下げているため訴えの利益がないとして却下されたものです。槇原側が敗訴というわけではありません。 判決には直接関係ないものの、例の2つのフレーズ(「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」(槙原)、および、「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」(松本))の類似性についても判断されており「類似していない」との判断がなされています。 この事件について以前に書い
以前、ご紹介した「大ヤマト」事件。 東京地裁では、著作権の帰属から著作権侵害の成否まで、原告(東北新社)の主張がこと如く退けられて、悲惨な状況になっていたのが記憶に新しい*1。 だが、伝えられたところによると、知財高裁に控訴後、なんと被告側が2億5000万円の和解金を支払う、という劇的な内容で和解が成立したとのことである。 「東北新社は2008年12月15日,同社が保有するアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の著作権侵害訴訟において,パチンコ機メーカーの三共(SANKYO)など5社と和解したと発表した。5社の一部が東北新社に対して,2億5000万円の和解金を支払うことで決着した。「当事者間の合意によって,これ以上の内容は明らかにできない」(東北新社)としている。 」 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081215/321514/ 判決で結論が覆された
コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、京都府警は11月13日、ニンテンドーDSソフトの海賊版を販売していたとして、著作権法違反の疑いで、大阪府寝屋川市の男女3人を逮捕した。 逮捕されたのは、同市の職業不詳の男(37)、有限会社代表取締役の女(58歳)、職業不詳の男(21)。 調べでは、3人は自ら運営するWebサイトで今年7月26日、「マリオパーティDS」(任天堂)など計5タイトルのゲームデータが入ったmicroSDカード1枚を郵送で販売した疑い。 男らはWebサイト「DSGAMEJP」を運営。「DSゲームはダウンロードする時代」「ダウンロードはとても簡単」「全てのゲームが0~500円」などとユーザーを集め、DSゲームを大量に無許諾でアップロードし、ユーザーにダウンロード販売する仕組みを作っていた。 ゲームデータを無断複製したmicroSDは、これを動作させる機器「マジコン
先日設立された「ネットワーク流通と著作権制度協議会」。 PC Onlineの記事を読む限りにおいては、日本版フェアユースの導入に反対というか慎重なスタンスの団体のようだ。 記事中にフェアユースに対する慎重な意見がいくつか書かれているが、理事で弁護士の伊藤真氏の発言の中に、そんなのフェアユースがあってもなくても起こりうる懸念がある。 フェアユースと到底思えない事例を『これはフェアユースだ』と強行する人が現れた場合、裁判をしない限りそれを止められなくなってしまうのではないか 齊藤博氏・松田政行氏ら、著作権問題を考える新組織を発足 | 日経 xTECH(クロステック) これは、例えば「引用」であっても「私的利用」であっても、同じ可能性はある。 とうてい「引用」とは思えない事例を「引用だ」と思って強行する事例なんて、いくらでもある。特に、作家の方々が「引用」には該当しないケースであっても「引用」と
津田さんが絶望した文化審議会での里中委員・三田委員らの発言 - Copy & Copyright Diary 発言としては、三田委員は以前から同じ内容を繰り返しているだけなので、めんどくさいから検討しない。 この人、個人の意見言ってるっぽい時と、委員としてのポジショントークしてるっぽいときの差が激しすぎて、めちゃくちゃなんだよなぁ。 ただ、どうしてもいたずら心を抑えきれなくなってしまったのが以下の箇所。 谷崎潤一郎の作品は50年分の価値しかないのか,これは日本人が文化というものをどういうふうに捉えているかということにかかわってくるだろうと思います。 これ、「わかりました。谷崎潤一郎作品には確かに死後70年分の価値がありますので、谷崎潤一郎作品については保護期間を延長しましょう」とか言われたらどうするのかね(笑)。「この作品には価値があるから保護期間を延長すべきだ」というロジックからは、どう
著作権分科会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会(第4回)議事録 (1)開会 【野村主査】 それでは,定刻が参りましたので,ただいまから過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会,第4回を開催いたします。 本日,ご多忙の中ご出席いただきまして誠にありがとうございます。 本日の会議の公開につきましては,予定されている議事内容を参照しますと,特段非公開とする必要はないと思われますので,既に傍聴者の方には入場していただいておりますが,特にご異議ございませんでしょうか。 (「異議なし」の声あり) 【野村主査】 それでは,本日の議事は公開ということで傍聴者の方にはそのまま傍聴いただくことにします。 まず,事務局から配布資料の確認と事務局に人事異動がございましたので,あわせてご紹介をお願いいたします。 【著作権調査官】 まず事務局の人事異動からご説明させていただきます。7
こちらへ移転し、いくつか情報を追加しています。 http://grev.g.hatena.ne.jp/keyword/CopyrightTroubles 1998年8月30日 ときめもビデオ事件(どぎまぎイマジネーション事件) 「ときめきメモリアル」の続編として、性的な内容のあるアニメーションビデオがコナミに訴えられた事件。 http://red.ribbon.to/~fan/sto.html 1999年1月 ポケモン同人誌事件 逮捕された作者の対応(弁護士を呼ばずに、22日間(48時間+10日+10日)期限いっぱい拘留されたこと。 http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/topics/pokemon.html 著作権違反で、22日間拘留されてしまう例。 さすが法治国家。 このページは、有用なリンクがいろいろ。 1999年3月 しまじろう事件 http://www
2008.07.14 企業から訴えられる同人は? (6) カテゴリ:カテゴリ未分類 コミケや同人活動を長く続けていると、まるで2次創作が「認められたような」錯覚が時折あり、コメントでMADと同人の違いはナニよ?と鋭い質問に対して、「原典を直接使うか使わないか」の違い以外、明確な根拠が実はあまりないことに考え込んだり。 で、改めて近年、同人業界において「2次著作であっても訴えられたりしたケース」を調べて見ました。 詳しくはこちらのHPがわかりやすいかと思いますが この中で訴えられる要素というのが見えてきます 1、販売数が多い、あるいは注目度が高い 2、キャラクターのイメージと極端にかけ離れている 3、市販品と区別が付きにくい、あるいは素材を流用している 4、同人を最初から認めない企業の作品 5、企業がこれから作ろうとしている製品とバッティングしている ではないかと。 1、は例えば通販もあわせ
私的録音録画補償金について議論している文化審議会の私的録音録画小委員会が7月11日、2カ月ぶりに開かれた。「DRM付きコンテンツに補償金は不要」とする電子情報技術産業協会(JEITA)の委員と、「DRMの強度によっては補償金が必要。ダビング10機器は補償金の対象とすべき」とする権利者側の委員が真っ向から対立。議論が紛糾した。 文化庁は、夏までに委員間の意見を調整し、秋の臨時国会への著作権法改正案提出を目指していたが、合意の見通しはまったく立たない状態に。事務局を務める文化庁の川瀬真・著作物流通推進室長は「議論が2年前の小委員会スタート時に戻った。正直言って困っている」ともらした。 ダビング10をはさんだ会合 前回の小委員会(今期第2回、5月8日)で文化庁は、補償金を段階的に縮小することを前提に、暫定的措置としてiPodやHDDレコーダーなど「記録媒体を内蔵した一体型機器」を、補償金の課金対
文化庁の文化審議会著作権分科会の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」は2008年5月16日に,2008年度第3回会合を開催した。今回の会合では,権利者不明の場合の利用円滑化について,議論が集中した。 今回の会合では,小委員会の事務局を務める文化庁長官官房著作権課が中間総括案を提示した。この中で,権利者不明の場合の利用円滑化策の具体的な制度設計のイメージとして,二つの案が盛り込まれた。第1案は,権利者の捜索について相当の努力を払っても,権利者に連絡できない場合には,「著作物を利用できることにする」というものだ。第2案は,上記のような事態が発生した場合,「第三者機関に使用料相当額を支払えば,事後の権利追及に対して免責を受けることができるようにする」というものである。ただし相当な努力を払ったことについての立証責任は利用者側が負う。 相当な努力を払っても権利者の連絡が取れない際に,利用許
社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)は5月14日、開始延期が濃厚となったデジタル放送のコピー回数制限緩和(ダビング10)について、「それぞれが示された内容に沿って整備・調整を進めていく必要がある」(常務理事の菅原瑞夫氏)とメーカー側の動きをけん制した。また、調整が難航すると見られている私的録音録画補償金制度については「ダビング10はもともと、コピーワンスによる端末機器の不具合が原因で取りざたされたテーマ。補償金制度は総務省情報通信審議会の提案当初から前提として織り込まれていたものであり、この段階になってダビング10と結びつけて主張することは理解しがたい」とメーカー側の対応に不快感を示した。 ダビング10と私的録音録画補償金制度をめぐっては、2007年10月、国内家電メーカーからなる社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)が「デジタル放送では権利者の経済的不利益発生しない」とする
iPodに課金するという話が、また出てきたようだ。これについては、昨年「アップルジャパン」を名乗って「私的録音録画補償金制度は即時撤廃すべきである」とか「著作権行政を他の省庁に移管することを強く望む」などと激越な調子で文化庁を非難したパブリックコメントが話題になったが、この意見は文化庁のサイトから削除され、担当者はクビになったそうだ(別の外資系企業に行ったらしいが)。 それはともかく、文化庁が消費者よりも「はじめに文化ありき」とかいう意味不明のキャッチフレーズを掲げる業界団体の味方であることは、歴然たる事実だ。しかしスコッチマーを初め、経済学者が一致して主張するのは、政府が最大化すべきなのは企業収益ではなく消費者の利益だということである。 かりにiPodが一部の権利者に機会損失をもたらしているとしても、Podcastingなど多くのイノベーションが生まれたことによって、消費者は大きな利
引用なんて好意で許されているんだから取り立てて自由を叫ぶ権利があるとは思えない(大意)として気を吐いている人がいたり、Tumblrで引用の要件を満たそうと頑張ってる人がいたりするわけですが、主従要件なんてねーよ、見たいな話(判例・引用・tumblr - 半可思惟)もあるくらいで、そうはいっても引用と転載の境目は(統一的な基準では決まらないけど、個々の事例で誰かが最終判断を下す程度には)あるよね、という話なんだろうからややこしいのだけど。 ことさらに主従関係がどうとか言っているのは、僕の良く知っている例で言うと、JASRAC管理下の著作物についての歌詞の引用だ。マンガでもよくJASRAC許諾が書かれているけど、あれ、大抵は引用で片付きそうなんだけど、JASRACの要求(なんて本当にする権利があるのか誰か最高裁まで争ってみて欲しいけど、無駄な労力だと思うので望めないですな)が面倒なのでああなっ
たんぶらはサムネイルを使ったリンク集と同じだから無断転載じゃない、みたいな無茶理論を言っている人がいたのでさっくりと調べてみたら既にid:otsuneさんが昔書いてた。 アメリカのimages.google.comは公正利用だと法廷で認定されるように、イメージ検索から広告などを排除しているのだろう。 だけど日本だと、そもそも公正利用(フェアユース)という決まり事が無いので、法的にはNGだ。 画像サムネイルサイトはアメリカでは「フェアユース」という概念により著作権侵害にならない場合もあるが、日本では合法化は難しい - otsune風呂 これはアメリカでサムネイルリンク集を訴えた結果退けられた事件(http://journal.mycom.co.jp/news/2003/07/09/50.html)を受けてのコメントだけど、日本にフェアユースがあれば様々な問題が解決することの一つではある。でも
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