「労基法違反はマジできびしくしょっぴいてくれ」。こんな内容のツイートが14000回以上リツイートされ、話題になった。法律を守って仕事をしている企業と、違法なサービス残業をさせている企業が同じ土俵で価格競争をすることに問題があるのではないかと指摘したものだ。 確かに、法律を守って残業代を支払っている企業と、そうでない企業が同じ土俵で戦っていれば、不公平な事態を招きそうだ。 罰則強化について、どう考えればいいのか。白川秀之弁護士に聞いた。 ●未払い残業代の支払いだけでは不十分 当然のことながら、労働基準法を守っている企業と守っていない企業とでは公平な競争にはなりません。 違法なサービス残業をさせた会社が労基署の調査の結果、残業代を支払ったというニュースもありますが、本来法律に従って払うものを払って原状回復しただけにすぎず、労働基準法違反に対する制裁としては不十分です。 そのため、労働基準法違反